1990年代日本車や欧州車から1950年代デトロイト製大型車まで ずらりと並ぶ廃車に残された「物語」 40選(中編)【ジャンクヤード探訪記】

公開 : 2026.04.26 11:25

シボレー・エルカミーノ – 1974年

こちらは1974年式シボレー・エルカミーノで、ジャンクヤードで見つかる車両としては驚くほど状態が良い。この個体は、エルカミーノがまだ全盛期を謳歌していた第4世代(1973〜77年)のものだ。乗用車ベースのピックアップトラックで、快適性と実用性を融合させたモデルとして1959年から販売されている。奇妙な組み合わせだが、何十年にもわたって驚くほど人気を博した。

シボレー・エルカミーノ - 1974年
シボレー・エルカミーノ – 1974年

ダッジ・オムニ024

こちらはダッジ・オムニ024。クライスラーの前輪駆動車オムニのクーペバージョンである。ハッチバックのオムニは、欧州仕様のクライスラー/タルボット・ホライズンと密接な関係にあったが、024はリー・アイアコッカ社長の強い要望により社内で開発された、典型的なアメリカンデザインだ。1979年にクライスラーのLボディ・プラットフォームを採用したスポーティなファストバック・クーペとして登場したが、販売は決して好調ではなかった。

クライスラーは1981年からチャージャー2.2というパッケージを導入して関心を高めようとしたが、結局024の名称を廃止し、1983年モデルからはダッジ・チャージャーと改名した。とはいえ、かつてのマッスルカー、チャージャーとは程遠い存在だった。

ダッジ・オムニ024
ダッジ・オムニ024

フォード・サンダーバード – 1979年

こちらもまた、当初のコンセプトから大きく進化を遂げたモデルだ。1955年に発売されたサンダーバードは、コンパクトな2人乗りの「パーソナルカー」であり、シボレー・コルベットへの対抗馬だった。年月を経て、そのサイズは着実に大きくなり、豪華さも増し、最終的にはパーソナル・ラグジュアリー・クーペとなった。

1979年に登場した第7世代(1977年から1979年にかけて生産)は、フルサイズ車から、やや小型のミドルサイズ車へと位置づけが変更された。この判断は賢明だった。第7世代は歴代サンダーバードで最も成功し、わずか3年間で95万5000台以上を売り上げた。

フォード・サンダーバード - 1979年
フォード・サンダーバード – 1979年

フォルクスワーゲン・バス – 1973年

驚くほど綺麗な1973年式フォルクスワーゲン・バスだ。同ヤードのウェブサイトによると、オリジナルの塗装と窓ガラスに加え、純正のサンルーフも残っているという。ただし、エンジンとマニュアル・トランスミッションはとっくに取り外され、車内には運転席のみが残っている。それでも、レストアのスタート地点としては悪くないだろう。ただ注意が必要なのは、このヤードに住み着いたラマたちがこのバスを自分たちのものだと主張しているようで、持ち帰ろうとすれば反対されるかもしれないということだ。

フォルクスワーゲン・バス - 1973年
フォルクスワーゲン・バス – 1973年

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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