今も異彩を放つ個性的なクルマ 48選(前編) 他に類を見ないデザインに、高すぎて売れなかった高級車
公開 : 2026.05.31 11:05
オースチン・ヒーレー・スプライト
初代スプライトは、英国では「フロッグアイ」、米国では「バグアイ」として知られる。ボンネットの上から突き出たヘッドライトに由来して、その愛称が付けられた。
スプライトがこの姿で生産されたのはわずか3年間。1961年から1971年にかけて生産されたモデルでは(ほぼ同一のMGミジェットは1979年まで)、まったく異なる、はるかにエレガントなデザインが採用されている。それでも、多くの愛好家の心に最も深く刻まれているのは、この風変わりなフロッグアイである。

ベントレー・ベンテイガ
ベンテイガは、ベントレー初のSUVとして登場した画期的なモデルだ。この事実だけで、2015年の発売当時は異端児扱いされたが、その後、アストン マーティンDBX、ランボルギーニ・ウルス、マセラティ・レヴァンテ、ロールス・ロイス・カリナンといったモデルが続々と登場している。
そうした競合車の中でも、ベンテイガはその独特な外観ゆえに異彩を放っている。しかし、2012年のジュネーブ・モーターショーで公開された際、衝撃をもって迎えられたコンセプトカー『EXP 9 F』に比べれば、その奇抜さは控えめなものである。

BMW i3
i3は、BMWがこれまでに販売したクルマの中でも特に風変わりな外観を持つ1台だ。2013年に発売されたが、その存在感は今日でも非常に際立っている。しかし、i3が「変わり者」と見なされる理由は、決して見た目だけではない。構造も複雑で、アルミニウムとカーボンファイバーが広範囲に使用されている。
i3には、純粋なバッテリーEVと、小型ガソリンエンジンを搭載したレンジエクステンダーEVが用意されていた。最近では、両方のパワートレインを揃えているクルマもそれほど珍しくなくなってきたが、当時はまだ稀だった。

BMW Z1
1989年から1991年にかけて生産されたZ1は、BMWらしいデザイン要素を備えていたものの、人々の目を引く異色な存在だった。最も有名な特徴は下方に格納されるドアだが、先進的な空力設計や、後に広く採用されることになるマルチリンク式リアサスペンションなど、興味深い要素は多い。
さらに、プラスチック製のボディパネルは取り外し可能だ。理論上は、別の色のパネルセットを取り付けることで、近所の人たちに「新しいZ1を買った」と信じ込ませることもできるのだ。

ブガッティ・ロワイヤル
ブガッティはニッチなマーケティングを極限まで追求し、欧州の王族以外には到底手が出ない超高級車を開発していた。残念ながら、ロワイヤルの生産の大部分は世界大恐慌の最中に行われ、その時期には欧州の王族でさえ財政を厳しく管理せざるを得なかった。
目玉が飛び出るような価格設定もあり、ロワイヤルは当時から奇妙かつ異例なクルマで、今日でもその希少性ゆえに異彩を放ち続けている。しかし、搭載されている12.7Lのエンジン(量産車に搭載された中で最大級の1つ)は意外にも身近で、1950年代までフランスの列車(気動車)の動力源として使われていた。






































