2026年欧州版 最も注目すべきスポーツカー 10選(前編) 「楽しさ」で決まる真の価値 珠玉の1台はアルピーヌA110

公開 : 2026.08.03 11:45

4. BMW M2

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地&ハンドリング:9点 コスト;8点
長所:BMWのS58エンジンは「デチューン」された状態でも圧倒的な存在感を放つ 操作感に優れたトランスミッション シャシーは先代のM2とは異なり、俊敏性と快適性を両立させている
短所:サイズと重量の増加がハンドリングに顕著に現れる 好みが分かれるスタイリング エントリー価格が4万5000ポンド(約980万円)から6万5000ポンド(約1415万円)に上昇した
最大の特徴:ハードコアなドライビングにも対応

BMWのM部門は、M4のメカニズムをよりコンパクトなボディに収め、さらに熱狂的なエンスージアストの好みに合わせて再チューニングした。この第2世代M2は、最初から成功することが決まっていたようなものだ。

4. BMW M2
4. BMW M2

「M2は、2023年のBMW M部門のビジョンと魅力を、より一層鮮やかに体現する存在のように感じられる。そして皮肉なことに、ある種のオールドスクールな魅力も持ち合わせているところが、一番気に入るかもしれない」
――マット・ソーンダース(ロードテスト編集者)

現行M2は、前モデルに付きまとっていた技術的な劣等感が払拭され、進化を遂げると同時に、現代のMモデルとしての成熟感と完成度を身につけた。

搭載される「S58」ターボチャージャー付き直列6気筒エンジンは、480psの出力と61.2kg-mのトルク(6速マニュアル・トランスミッションを選択した場合は56.1kg-m)を発生し、0-97km/h加速加速は4.3秒だ。

運転してみると、ラインナップの上位モデルよりもシンプルで純粋な「ドライバーズカー」であることがわかる。速くて、バランスが良く、運転の楽しさを感じさせつつも、汎用性が高く、ドライバーの好みに即座に合わせられる柔軟性も備えている。

崇高な乗り心地とハンドリングを備えた、正統派でクラシックなMカーとして、洗練されたM2 CSは、我々が最も気に入っているドライバーズカーの一つだ。

5. ポルシェ718ボクスター/718ケイマン

デザイン:9点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地&ハンドリング:9点 コスト:9点
長所:スピード感あふれる走り 乗り心地とハンドリングの絶妙な融合 寛容なスタビリティコントロールシステム
短所:他の選択肢の方が魅力的 タイヤノイズがやや目立つ 4気筒エンジンの音が少々荒い
最大の特徴:日常のドライブに最適

センセーショナルなスポーツカーを作り上げることにかけて、ポルシェの右に出る者はいない。

5. ポルシェ718ボクスター/718ケイマン
5. ポルシェ718ボクスター/718ケイマン

「718ケイマンSは、現在販売されているスポーツクーペの中で群を抜いて完成度が高く、ハンドリング特性は、エンジンに対するわずかな懸念を容易に吹き飛ばすほど優れている」
――マット・ソーンダース(ロードテスト編集者)

標準仕様の718の生産は終了したが、本稿執筆時点では在庫から購入することがまだ可能であるため、当面はこのレビューの対象として残しておきたい。

4気筒モデルの方が手頃な価格ではあるが、自然吸気の6気筒ボクサーエンジンは至福の喜びをもたらしてくれる、選ぶべき1台だ。

ギア比がやや長く設定されているため、6速マニュアル仕様は7速パドルシフト付きオートマティックに比べ、運転の楽しさという点で若干見劣りする面もあるが、クルマとの一体感という点では、3ペダル仕様に勝るものはない。

安定したハンドリング、高速走行時の軽やかな姿勢制御、そして日常使いでの利便性を兼ね備えた718は、特にGTS 4.0仕様において、これまでで最も完成度の高い「ドライバーズカー」の1つと言えるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    役職:常勤ライター
    AUTOCARに加わる以前は、クルマからボート、さらにはトラックまで、EVのあらゆる側面をカバーする姉妹誌で働いていた。現在はAUTOCARのライターとして、トップ10ランキングや定番コンテンツの更新、試乗記や中古車レビューの執筆を担当している。最新の電動モビリティ、クラシックカー、モータースポーツなど、守備範囲は広い。これまで運転した中で最高のクルマは、1990年式のローバー・ミニ・クーパーRSP。何よりも音が最高。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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