乾いた大地に眠る廃車 38選(前編) 日産スタンザに1955年式ビュイックも発見 ジャンクヤード探訪記

公開 : 2026.08.28 11:05

キャデラック・エルドラド – 1973年

こちらは過酷な運命をたどった1973年式キャデラック・エルドラドだ。かつてデモリション・ダービーで使用されていた車両であり、その痕跡が如実に表れている。すべてのパネルが凹んでおり、真っ直ぐなラインは1本も残っていないが、それでもなおヤードの在庫リストに残っている。もしかすると、駆動系はまだ使えるのかもしれない。

キャデラック・エルドラド - 1973年
キャデラック・エルドラド – 1973年

シボレー・サイテーション

シボレーは1980年、同社初の前輪駆動車としてサイテーションを発売すると、瞬く間に米国のベストセラー車となった。1984年に登場したこの後期型のサイテーションIIは、初期のブレーキや製造上の問題によって傷ついた評判を回復させるため、フェイスリフトを施したモデルだ。

シボレー・サイテーション
シボレー・サイテーション

ダットサンB210

B210クーペは、1970年代にダットサンが米国市場で地位を確立するのに一役買ったモデルの1つであり、シンプルかつ経済的なクルマとして歓迎された。軽量で信頼性が高く、かつては米国の至る所で見られたが、現在ではほぼ絶滅状態にあり、とっくに朽ち果てたり、使い古されて廃棄されたりしている。この写真の個体には、まだ使える部品が数多く残っているようだ。

ダットサンB210
ダットサンB210

フィアットX1/9

フィアットX1/9は1970年代初頭に、ベルトーネのシャープなスタイリングとそれにふさわしいハンドリングを備えたミドシップスポーツカーとして発売された。いわば、大衆向けの「ベビー・スーパーカー」と言える。生産台数の大部分は米国向けだった。フィアットが米国市場から撤退した後も、ベルトーネのブランド名で販売は続いた。しかし、錆の問題が常に付きまとい、多くの車両は朽ち果ててしまった。この1台も、残念ながらそのパターンに陥っているようだ。

フィアットX1/9
フィアットX1/9

フォード・フェスティバ

フェスティバは厳密にはフォード車ではない。マツダ車をベースにした設計で、韓国のキアが製造し、ブルーオーバルのエンブレムを掲げてベーシックな低価格車として販売されたクルマだ。安価で軽量、そして信頼性が高く、求められた役割を完璧に果たしたため、多くの個体が乗り潰された。こちらは2001年式の車両だ。

フォード・フェスティバ
フォード・フェスティバ

ビュイック・スペシャル – 1955年

コロラド州ラマーでは年間平均約300日が晴天で、降水量はわずか12~13インチ(305~330mm)に過ぎない。これが、この1955年式ビュイック・スペシャルのようなクルマが何十年も屋外に放置されていても完全に錆びてしまわない理由の1つである。塗装は剥がれ、トリムはくすみ、内装は劣化しているが、その下の金属部分は雨の多い地域よりもはるかに良好な状態で残っている。

ビュイック・スペシャル - 1955年
ビュイック・スペシャル – 1955年

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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