トヨタ、2人乗りミドシップスポーツカー『MR2』復活へ 最高600psの4気筒ターボ搭載 GRブランド拡大 さらに『セリカ』も
公開 : 2026.08.14 12:05
パワフルな新型2.0Lエンジン
新型MR2は、現代に数少ないミドシップスポーツカーである。現在、主要メーカーが販売する同種のモデルはロータス・エミーラのみだ。
MR2には、トヨタがハイブリッドスポーツカー専用に開発中の2.0L 4気筒エンジンが搭載される見込みだ。現在、ミドシップ仕様に改造したGRヤリスで新型『G20E』エンジンの試験を行っており、その性能と耐久性を徹底的に検証するため日本のスーパー耐久シリーズにエントリーしている。

G20Eは、現行のGRヤリスに搭載される1.6Lエンジンをベースとしている。コンパクトな車体サイズと低重心を実現するため、可能な限り小型化するよう設計されている。
標準仕様では400~450ps前後、レース仕様車では600ps以上の出力を発生するとされ、これまでに開発された4気筒エンジンの中でも特に高出力なものとなっている。メルセデスAMGのM139エンジンは、A 45 Sで422psを発生し、現時点で量産4気筒エンジンとしては最高の出力を誇る。
G20Eは現行エンジンよりもピストンストロークが短く、占有スペースが少ないという特長を活かし、ハイブリッドやPHEVのパワートレインにも対応している。
四輪駆動方式を採用か?
プロトタイプの「Mコンセプト」という名称はミドシップエンジン車であることと、豊田氏がレースで使用する名前「モリゾウ」に由来する。標準仕様のGRヤリスと同様に四輪駆動だが、市販のMR2の駆動方式はまだ不明だ。
しかし、GRヤリスMコンセプトのドライブトレインは、前後輪に均等にパワーを配分することも、後輪にすべてのパワーを集中させることもできる。このドライブトレインを採用すれば、MR2はルーツに忠実でありつつ、四輪駆動ならではの安定感ある走りを実現できるだろう。

トヨタは「GR MR2」の名称を商標登録している。GR GTと同様に、トヨタのエンブレムを一切使用しない見込みだ。
富士でプロトタイプ発見される
最近、富士スピードウェイに新型のプロトタイプが投入されたことから、量産化に向けたテストが本格化しているとみられる。この車両はレクサスLCのドアやGRヤリスのライトなど既存モデルの部品を装着しているが、巨大なサイドエアインテークやダクト付きボンネットから見て明らかにミドシップであることがわかる。コース脇から撮影された動画では、力強い4気筒ターボエンジンのサウンドが聞こえる。
ただし、デザイン面では量産車と大きく異なると考えられている。量産車のデザインは、2023年に公開されたコンセプトカー『FT-Se』を発展させたものになると予想される。

FT-Seコンセプトは当初、次世代バッテリーを搭載したEVとなる予定だったが、そのプロポーションは紛れもなく「ミドシップ」であり、G20Eエンジンのコンパクトなサイズにより大幅な変更を加えることなく量産化できるだろう。
FT-Seコンセプトの発表以来、トヨタは「マルチパスウェイ」エネルギー戦略をさらに強化し、EVラインナップの拡充と並行して、新しいガソリンエンジンおよびハイブリッドパワートレイン、そして水素燃焼技術への投資を進めてきた。次世代の内燃機関スポーツカーへの道はすでに開かれているのだ。







































