ロードテスト フォルクスワーゲンUp! GTI ★★★★★★★★☆☆

2018.05.13

 

はじめに ▶ 内装 ▶ 走り ▶ 使い勝手 ▶ 乗り味 ▶ 購入と維持 ▶ スペック ▶ 結論

意匠と技術 ★★★★★★★★☆☆

通常のUpと同じく、このGTIバージョンもフォルクスワーゲン・グループのニュー・スモール・ファミリーと呼ばれる、エンジン横置きFFプラットフォームを用いる。エンジンはEA211ファミリーの1.0ℓ直3ターボで、最高出力が116ps/5000~5500rpm、最大トルクは20.5kg-m/2000~3500rpmを発揮する。

特にそのトルクは、実測1003kgという軽量なクルマをグイグイ引っ張るだけの力強いものがあり、重量あたりの数値は初代ゴルフGTIやルポGTIをも凌ぐ。ただし、この3気筒は、カウンターウェイトがそれなりに重い。パワーピークの5500rpmから上ではその影響が減るものの、過去の4気筒を積んだ偉大なホットハッチのようにレッドゾーンまで回したい気にさせてくれるだろうか。

トランスミッションは6段MTで、ベースモデルよりギアがひとつ多い。DCT式ギアボックスのDSGは用意されず、自動変速の設定はない。

サスペンションは、フロントがマクファーソン・ストラット、リアがトーションビーム。通常のUp!より、車高は15mm低く、トレッドは前後とも8mm広げられている。17×6.5Jのホイールは、フォルクスワーゲンのチューニング部門であるRディビジョンの設計によるもの。標準モデルのアルミホイールよりオフセットを4mmマイナスすることで、サスペンションに手を入れずにトレッド拡大を実現した。ダンパーやスタビライザーの変更について発表はないが、おそらく再チューニングかレートの引き上げが図られているはずだ。

スポーティな味付けは、メカニズムに限ったことではない。エクステリアでいえば、たとえばフロントエンドには横幅いっぱいに広がる黒いインサートと、バンパー下端のスプリッターが備わる。ディテールのアップグレードは、なかなかうまいものだ。

フォルクスワーゲンの言う初代ゴルフGTIとの類似性を、ボディサイズに見出そうとしても無駄なことだ。Up! GTIの方が105mm短く、しかし88mm高い。その違いは大きく、したがって運動性は元祖GTIと全く異なることが予想される。

 
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