【EVモードでどれだけ走れるか】トヨタ・カローラ(5) 静かな楽しみ 長期テスト

公開 : 2020.02.09 11:50  更新 : 2021.01.28 16:58

新しく生まれ変わったトヨタ・カローラ。競争の激しいファミリーカーの中で、どれほど優れた内容を備えているのでしょうか。日本ではカローラ・スポーツと呼ばれるハッチバックを、時間を掛けて英国編集部が検証します。

もくじ

積算8165km 汚れやすいバックカメラ
積算8690km 週末の都市部移動
ロンドンに溢れるプリウスやカローラ
長時間を過ごすのに心地いい空間
テストデータ

積算8165km 汚れやすいバックカメラ

text:James Attwood(ジェームス・アトウッド)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
冬の天気はあまりハイブリッドのカローラと相性が良くない。寒い朝の出発時は、静かな電気モーターでの発進ではなく、ガソリンエンジンのサウンドを聞くことが日常的。

バックカメラは、少し汚れがついただけで、ほとんど何も見えなくなってしまうこともある。そんな映像に参って、洗車機にクルマを入れた。きれいなクルマは良いものだ。

トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ)・エクセル2.0ハイブリッド(英国仕様)
トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ)・エクセル2.0ハイブリッド(英国仕様)

積算8690km 週末の都市部移動

1月の英国編集部は、1年で最も仕事が退屈な時期。クリスマス明けでお金もないから、長く感じてしまう。そんな1月を早く終わらせるには、自分で楽しみを見つけるのが良い。

幸いにしてトヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ)は、今まで乗ってきたクルマの中で最もお金のかからない、中毒性のある楽しみを提供してくれる。EVモードでのドライブだ。

トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ)・エクセル2.0ハイブリッド(英国仕様)
トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ)・エクセル2.0ハイブリッド(英国仕様)

バッテリーに充分な充電量が残っていれば、2.0Lのガソリンエンジンを休止してくれる。バッテリーの充電は、減速時やブレーキング時に行われる。もしアクセルペダルを充分に優しく扱えば、108psの電気モーターだけでの走りが楽しめる。

このアクセルペダルの扱いに慣れてきた筆者。週末に、スピードメーター横に表示される緑色のEVアイコンをどれだけ長い間点灯させ、レブカウンターの0rpmを保てるのか、挑戦してみた。クリスマス明けの気休め、というより、経済的な喜びの方が大きいけれど。

ロンドンに溢れるプリウスやカローラ

わたしが達成できたEVモードでの最高速度は、41km/h。別に渋滞していたわけではない。また地元の繁華街を、排気ガスをまったく出さずに走行することもできた。

週末、渋滞の激しい交通条件での平均燃費は16.5km/Lだった。筆者が以前、マツダ3で同等の条件で走行した燃費より遥かに良い。圧縮点火技術を採用したマツダのスカイアクティブ-Xより、ハイブリッドの方に興味を持ってしまうほどの違いだと思う。

トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ)・エクセル2.0ハイブリッド(英国仕様)
トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ)・エクセル2.0ハイブリッド(英国仕様)

実際ロンドンの街を見渡せば、5台に1台はプリウスかカローラか、といった状況なのもうなずける。ハイブリッドへの評価はどうあれ、年間数百万人分の英国人の燃料費を節約していることになる。

走行時のすべてを、静寂なEV走行ではまかなえない。だが、エンジンが稼働していると時の差で、EVモードの静寂な移動が引き立って感じられる。

一方で寒い時は特に、長い信号待ちなどでエンジンが1700rpm程度の高い回転数でアイドリングを始めると、少しがっかりした気持ちになる。はっきりしないCVTのフィーリングも気になってしまう。

CVTは従来のATよりも賢くコンパクトではある。だが、柔らかな乗り心地と、リニアな加速とのマッチングが良いとは思えない。

ただし、エンジンに頼った走行時でも、充分なパンチ力が味わえるから、罪悪感は少し和らぐ。実用性と環境性能を重視したカローラでありながら、低回転域から豊かなトルクが得られる。運転にこだわりを持つドライバーの気持ちも、長めに惹きつけられるだろう。

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