【詳細データテスト】プジョー e-2008 装備内容は充実 可もなく不可もないシャシーと動力系 航続距離は物足りない

公開 : 2020.10.10 16:50

購入と維持 ★★★★★★★☆☆☆

フル4シーターEVで、3000ポンド(約42万円)助成後の車両価格が3万ポンド(約420万円)以下からというのは、2020年現在のマーケットではなかなか魅力的な設定といえる。見栄えも走りや乗り心地も悪くないとなればなおさらだ。

こうした価格設定は、多くのライバルをコストパフォーマンスで凌ぐもの。航続距離に不満がないユーザーにとっては、かなり現実味のある選択肢となるだろう。

残価予想はキアにやや劣るが、あちらの残価率があまりにも高いので、この結果はそう悪くはない。リーフは安価だが、値落ちも激しい。
残価予想はキアにやや劣るが、あちらの残価率があまりにも高いので、この結果はそう悪くはない。リーフは安価だが、値落ちも激しい。

しかし、航続距離は誰もが満足できるレベルにはない。テスト時に結果から算出すると、フル充電しての日常使いで走れるのは240km弱、高速道路クルーズでは220km弱といったところ。市街地や80km/h定速巡航ならばもう少し距離を稼げそうだが、それでも270~290km程度だ。

39kWh仕様の日産リーフや、さらに航続距離の短いMG ZS EVあたりと比較するなら、それでも十分かもしれない。だが、400km以上に達するキアやヒュンダイにはだいぶ見劣りする。また、いまどきのクロスオーバーならば1台でなんでもこなせることが求められるところだが、e-2008だけでオールマイティに使えると納得できるユーザーは多くないだろう。

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