【詳細データテスト】BMW 5シリーズ 高い完成度 動力性能と燃費を高次元で両立 個性は不足気味

公開 : 2021.10.30 20:25  更新 : 2021.11.05 02:40

使い勝手 ★★★★★★★★★☆

インフォテインメント

2年前、BMWはオペレーションシステム7.0を積む最新のiドライブ・インフォテインメントシステムを5シリーズに導入した。それはタッチ式ディスプレイと、お馴染みのダイヤル式入力デバイスをともに採用し、出来のいい音声認識と全般的にすばらしい操作性も備え、あいかわらずみごとな解決策を提供するテクノロジーであることを見せつけた。

ホーム画面は、よく使いそうな機能を網羅したウィジェット式のモジュラーを好みに合わせて配置換えでき、メニューの変更も面倒だったり、操作に気を取られすぎたりすることはない。

BMWのインフォテインメントシステムはあいかわらず優秀だ。ジェスチャー操作機能はオプションだが、実体スイッチが少なくないのでさほど追加する必要性を感じない。
BMWのインフォテインメントシステムはあいかわらず優秀だ。ジェスチャー操作機能はオプションだが、実体スイッチが少なくないのでさほど追加する必要性を感じない。    LUC LACEY

ディスプレイを注視したくないときに、あまり目をやらなくても操作できるのがまたありがたい。オーディオやエアコンは使いやすい実体スイッチを備え、オプションでジェスチャーコントロールも追加できる。もっとも、ノブを捻るより簡単に音量調整できるジェスチャーがどのようなものか、われわれには謎だが。

燈火類

明るく、ロービームの高さはバッチリで、ハイビームは遠くまで照らしてくれる。ただし、アクティブヘッドライトは有償オプションで、テスト車には未装着だったので、その実力は検証できていない。

ステアリングとペダル

ペダル配置は、テスター陣の誰が乗っても満足できるものだったが、背の低いドライバーはスロットルペダルが右寄りすぎだと感じるかもしれない。ステアリングコラムの調整幅は広い。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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