【詳細データテスト】BMW 5シリーズ 高い完成度 動力性能と燃費を高次元で両立 個性は不足気味

公開 : 2021.10.30 20:25

購入と維持 ★★★★★★☆☆☆☆

BMWによれば、EV航続距離は最大53kmだが、テスト車はオプションを多数追加しているので47kmほどに落ちるという。また、リアルな状況下では、数度のフル充電での走行を平均して39kmといったところだった。

決して悪い数字ではない。しかし、他社にはこれより1万ポンド(約140万円)ほど安くて、電力のみで64kmは走れるPHEVがあることを考えると、物足りなさを感じる。

残価率は、ガチンコのライバルとなるアウディとほとんど変わらない。プジョーに対しては優勢で、その差は時を追うごとに開く。
残価率は、ガチンコのライバルとなるアウディとほとんど変わらない。プジョーに対しては優勢で、その差は時を追うごとに開く。

燃費も悪くはないが、際立っていいわけでもない。動力性能の計測やサーキット走行も含めたテスト時の総平均は17.3km/L。数日間のテストでの走行距離は800km弱で、その間に充電は4回行った。

46Lの燃料タンクはやや小さく思える。英国の高速道路における標準的なツーリングでの燃費は14.3km/L。電力が尽きてしまうと、エンジンだけでの航続距離は640kmほどとなる計算だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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