ジャガーFペイス 詳細データテスト 内装の質感は大幅に向上 サイズのわりに上質な走り 価格は高め

公開 : 2021.12.11 20:25  更新 : 2021.12.17 16:09

使い勝手 ★★★★★★★★☆☆

インフォテインメント

Pivi Proなどという、ティーンエイジャーのユーチューバーあたりが思いつきそうなかわいらしいネーミングだが、これはジャガーがようやく手に入れたまともなインフォテインメントシステムだ。

旧型システムは、じつにわかりにくく、反応が遅かった。とくに、スマートフォンのミラーリングにその傾向があった。ところが新型システムは、レイアウトがちょっとばかり風変わりで慣れが必要ではあるものの、動作はクイックで筋の通ったものだ。

スマホとの接続は有線で、ナビの性能には物足りなさを感じる。レイアウトには、多少の慣れが必要だ。それでも、以前のシステムに比べればはるかによくなっている。
スマホとの接続は有線で、ナビの性能には物足りなさを感じる。レイアウトには、多少の慣れが必要だ。それでも、以前のシステムに比べればはるかによくなっている。    WILL WILLIAMS

どの画面表示からでも右方向へのスワイプでセッティング画面が呼び出せて、ナビやメディアなどのショートカットは常時表示されている。3列構成のホーム画面も、これまでよりずっと速いアジャストを可能にする。

高精細ディスプレイは大きく、レスポンスに優れ、位置は高すぎない。グラフィックには高級感があり、鮮明で、見た目にオリジナリティがある。

ワイヤレス式のApple CarPlayとAndroid Autoは今後の採用が予想されるが、現状はアームレストの小物入れに設置されたUSBポートでの有線接続が必要だ。純正ナビは渋滞データへのコネクトに難があり、提示される代替ルートの数は多くない。

燈火類

マトリックスLEDヘッドライトは非常に明るいが、自動切り替えのレスポンスがいいので、対向車を眩惑させることはなさそうだ。

ステアリングとペダル

ペダルは比較的右寄りで、ステアリングホイールもやや右へオフセットしているが、メジャーでも持ってきて測らないと気づかない程度だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

関連テーマ

おすすめ記事

 

ジャガーの人気画像