フォード・マスタング・マッハE 詳細データテスト 加速も操縦性も注文あり バッテリーに改善の余地

公開 : 2022.05.07 20:25  更新 : 2022.06.21 14:20

スペック

レイアウト

マッハEのベースは、フォードのEV用プラットフォームであるGE1だが、これは現行フォーカスなどに用いられるC2プラットフォームの改修版だ。シャシーを主に構成する素材は高張力スティールである。

永久磁石同期モーターを前後に1基ずつ積み、駆動用バッテリーはエクステンデッドレンジ仕様と同じ99kWhのリチウムイオンを使用。サスペンションは前ストラット、後マルチリンクだ。前後重量配分は、50:50の均等バランスとなっている。

パワーユニット

マッハEのベースであるGE1は、現行フォーカスなどが用いるC2プラットフォームの改修版。永久磁石同期モーターを前後に1基ずつ積み、駆動用バッテリーはエクステンデッドレンジ仕様と同じ99kWhのリチウムイオンを使用する。
マッハEのベースであるGE1は、現行フォーカスなどが用いるC2プラットフォームの改修版。永久磁石同期モーターを前後に1基ずつ積み、駆動用バッテリーはエクステンデッドレンジ仕様と同じ99kWhのリチウムイオンを使用する。

駆動方式:フロント・リア横置き四輪駆動
形式・前・後:永久磁石同期電動機
駆動用バッテリー:液冷式リチウムイオンバッテリー、99kWh(グロス値)/88kWh(ネット値)
最高出力:487ps/-rpm
最大トルク:87.7kg-m/-rpm
許容回転数:-rpm
馬力荷重比:221ps/t
トルク荷重比:39.8kg-m/t

ボディ/シャシー

全長:4743mm
ホイールベース:2984mm
オーバーハング(前):-mm
オーバーハング(後):-mm

全幅(ミラー含む):2015mm
全幅(両ドア開き):3780mm

全高:1613mm
全高:(テールゲート開き):2120mm

足元長さ(前):最大1090mm
足元長さ(後):最大810mm
座面~天井(前):最大1030mm
座面~天井(後):最大930mm

積載容量:402~1420L

構造:複合金属モノコック
車両重量:2198kg(公称値)/2298kg(実測値)
抗力係数:0.29
ホイール前・後:8.0Jx20
タイヤ前・後:245/45 R20 103Y
ピレリPゼロ・エレクト
スペアタイヤ:なし(パンク修理キット)

変速機

形式:1速リダクションギア
ギア比
最終減速比:-
リダクション比:- 
1000rpm時車速:-km/h

電力消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:3.9km/kWh
ツーリング:4.2km/kWh
動力性能計測時:1.4km/kWh

メーカー公表値:消費率
混合:5.6km/kWh

公称航続距離:499km
テスト時航続距離:340km(平均)/369km(ツーリング)
CO2排出量:0g/km

サスペンション

前:マクファーソンストラット/コイルスプリング、スタビライザー
後:マルチリンク/コイルスプリング、スタビライザー

ステアリング

形式:電動、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:2.5回転
最小回転直径:11.6m

ブレーキ

前:385mm通気冷却式ディスク、固定キャリパー
後:316mmディスク、スライディングキャリパー
制御装置:ABS
ハンドブレーキ:自動(センターコンソールにスイッチ配置)

静粛性

アイドリング:-dBA
全開走行時(145km/h):72dBA
48km/h走行時:55dBA
80km/h走行時:63dBA
113km/h走行時:66dBA

安全装備

ABS/ESC/ETC/AEB/LKA/回避ステアリングアシスト
Euro N CAP:5つ星(RWDスタンダードレンジ)
乗員保護性能:成人92%/子供86%
交通弱者保護性能:69%
安全補助装置性能:82%

発進加速

テスト条件:乾燥路面/気温13℃
0-30マイル/時(48km/h)1.8秒
0-40(64):2.5秒
0-50(80):3.3秒
0-60(97):4.2秒
0-70(113):5.3秒
0-80(129):6.8秒
0-90(145):9.5秒
0-100(161):13.7秒
0-110(177):20.6秒
0-402m発進加速:13.2秒(到達速度:159.3km/h)
0-1000m発進加速:25.6秒(到達速度:184.9km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
ポルシェタイカン・ターボS(2020年)
テスト条件:乾燥路面/気温17℃
0-30マイル/時(48km/h)1.3秒
0-40(64):1.7秒
0-50(80):2.2秒
0-60(97):2.8秒
0-70(113):3.5秒
0-80(129):4.3秒
0-90(145):5.3秒
0-100(161):6.5秒
0-110(177):7.8秒
0-402m発進加速:10.9秒(到達速度:207.3km/h)
0-1000m発進加速:20.1秒(到達速度:254.8km/h)

キックダウン加速

20-40mph(32-64km/h):1.2秒

30-50(48-80):1.4秒

40-60(64-97):1.7秒

50-70(80-113):2.1秒

60-80(97-129):2.7秒

70-90(113-145):4.2秒

80-100(129-161):6.9秒

90-110(145-177):11.2秒

制動距離

テスト条件:乾燥路面/気温13℃
30-0マイル/時(48km/h):8.1m
50-0マイル/時(64km/h):21.9m
70-0マイル/時(80km/h):43.1m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.60秒

ライバルの制動距離

ポルシェ・タイカン・ターボS(2020年)
テスト条件:乾燥路面/気温17℃
30-0マイル/時(48km/h):8.3m
50-0マイル/時(64km/h):22.0m
70-0マイル/時(80km/h):42.6m

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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