【詳細データテスト】トヨタ・アイゴX 1クラス上のシャシーと洗練度 エンジンは非力 価格は高すぎ

公開 : 2022.05.21 20:25  更新 : 2022.06.21 04:52

使い勝手 ★★★★★★★★☆☆

インフォテインメント

長年、トヨタのマルチメディアシステムは、他社と比べてかなり旧式だったが、ようやくマイナーチェンジやフルチェンジの際に刷新するようになってきた。アイゴXでも、上位グレードのエクスクルーシブとリミテッドエディションには、まったく新しいシステムが与えられている。

ただ、下位グレードでは相変わらず、7.0インチもしくは8.0インチの画面を用いる旧システムのままだ。競合車では、最廉価グレードにスマートフォン接続機能のみを装備するものも多い。いっそアイゴXもそうして、エントリーモデルの価格を下げればいいと思うのだが。

上位グレードには、トヨタのマルチメディアシステムの中でも最新のものが装備され、機能面で不足は感じない。下位グレードは旧システムを流用しているが、それならいっそスマートフォン接続クレードルだけにして、価格を下げてくれたほうがありがたい。
上位グレードには、トヨタのマルチメディアシステムの中でも最新のものが装備され、機能面で不足は感じない。下位グレードは旧システムを流用しているが、それならいっそスマートフォン接続クレードルだけにして、価格を下げてくれたほうがありがたい。    MAX EDLESTON

テスト車は最上位グレードで、最新システムが搭載されている。少なくとも、やっとちゃんとしたものがついた、とはいえる。レスポンスには満足できるし、インターフェイスは今風。シンプルで使い方の理解はしやすく、ボタンは大きくて、メニューの階層は多すぎない。

純正ナビは、渋滞を考慮した到着時間の遅れを計算させると、Googleマップには勝てないが、それ以外の機能には満足できる。

Apple CarPlayとAndroid Autoはワイヤレスで使用できる。スマートフォンミラーリングと車載システムは、実体ボタンで切り替えることができる。

燈火類

ピュアとエッジの両グレードには、LEDランニングライトさえつかない。エクスクルーシブとリミテッドエディションには、LEDプロジェクターヘッドライトが装備される。

ステアリングとペダル

3つのペダルは使いやすい間隔で配置され、ヒールアンドトウがバッチリ決まる。おまけに、まずまずのフットレストまで設置されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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