【詳細データテスト】ポルシェ・カイエン 圧倒的な速さ 車重に負けないグリップ 快適性と装備は不満

公開 : 2022.07.30 20:25

購入と維持 ★★★★★★★☆☆☆

細かいことを抜きにすれば、このターボGTはフル装備のカイエンだと言えるだろう。標準装備してもらいたい運動面のオプションはすべて備わっている。

とはいえ、そこはやはりポルシェのこと。オプションは無数に用意されていて、その中には、ほかのブランドであれば追い金なしに手に入るようなものもちらほら見受けられる。

ターボGTの残価予想は、カイエンのラインナップの中ではそこまで高いわけではないが、15万ポンド(約2475万円)級のクルマとしては十分に立派だ。
ターボGTの残価予想は、カイエンのラインナップの中ではそこまで高いわけではないが、15万ポンド(約2475万円)級のクルマとしては十分に立派だ。

15万ポンド(約2475万円)級のクルマでありながら、ワイヤレス充電器やスペースセーバータイプのスペアタイヤ、曇りを素早く消すヒーター付きフロントウインドウ、アダプティブクルーズコントロールなどが有償オプションなのだ。いまどき、そんなクルマはどこにもないはずだ。

さらに、ボディカラーやトリムの選択肢は無数にある。あれやこれやと追加していくと、請求金額はすぐに16万ポンド(約2640万円)を超えてしまう。

テスト車の燃費は、長めのツーリングで9.2km/Lだったが、これくらいのサイズとパフォーマンスのクルマとしては一般的な数値だ。平均燃費は7.1km/L、燃料タンク容量は90Lなので、満タンでだいたい640km程度走るという計算だ。しかし、現在のガソリン価格で、90Lタンクを満たすのは、なかなか財布に厳しい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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