ベントレー・フライングスパー 詳細データテスト 快適さと走りの好バランス 電池容量と静粛性に難が

公開 : 2022.08.27 20:25

使い勝手 ★★★★★★★★☆☆

インフォテインメント

ベントレーは、タッチ画面を偏重したインテリアデザインの変革が自動車業界で進行しているのを、疑いの目で見ているようだ。フライングスパーの12.3インチ回転式ディスプレイは2020年の登場時と変わらず、相変わらず使いやすいが、それはズラリと並んだショートカットボタンのおかげだ。

ほかの高級車メーカーよりもレスポンスは遅いが、ガッカリするほどではない。ハイブリッドモデルでは、完全装備のデータ接続による新たなコネクテッド技術が備わり、一部の情報や機能はスマートフォンアプリでのリモートアクセスが可能になった。

タッチ画面に操作系を統合する高級車メーカーが多い中、金属ダイヤルが並ぶインテリアはむしろ高級に見えるし、使いやすい。ただし、音声認識は改善の余地あり。
タッチ画面に操作系を統合する高級車メーカーが多い中、金属ダイヤルが並ぶインテリアはむしろ高級に見えるし、使いやすい。ただし、音声認識は改善の余地あり。    WILL WILLIAMS

オーディオは出力650Wで、60GBの音楽用ビルトインストレージと10スピーカーが標準装備。オプションで、バング&オルフセンの1500Wプレミアムシステムと、ネイムの19スピーカー・2200Wシステムが用意される。テスト車にはネイム製が装着されていたが、パワーも音質の鮮明さもみごとだった。

ただし、ナビゲーションの音声操作は、自然な話し言葉の認識でほかに後れを取る。目的地を入力するのに、住所を読み上げないといけないのは、直感的な操作とはいえない。

燈火類

マトリックスLEDヘッドライトは標準装備で、自動光軸調整と自動ハイビーム機能が備わる。日が長かったので、テスト中に使う機会はなかったが、以前に試乗したベントレーはどれもすばらしいライトを備えていた。

ステアリングとペダル

ペダルはやや右寄りだが、少なくともブレーキの踏面は大きく、踏み損ねるようなことはない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 撮影

    ウィル・ウイリアムズ

    Will Williams

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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