新型シャオペンG6 約420万円から中国発売 航続580km以上、欧州でも来年販売へ

公開 : 2023.07.03 18:45

中国のEVブランドであるシャオペン(小鵬汽車)が新型SUV「G6」を発売しました。2種類のバッテリーを用意し、航続距離580~755kmを実現。2024年には欧州市場でも発売される予定です。

中国初クーペSUV 欧州導入も

中国のEVブランドであるシャオペン(小鵬汽車、Xpeng)は、新型のミドルサイズSUV「G6」を中国で発売した。ノルウェー、オランダ、スウェーデン、デンマークなど一部の欧州諸国では来年発売される予定だ。

シャオペンG6の価格は、ベースとなるシングルモーター後輪駆動モデルが20万9900人民元(約420万円)から、上位のデュアルモーター四輪駆動モデルは27万6900人民元(約550万円)からとなっている。

シャオペンG6
シャオペンG6    シャオペン

シャオペンは、すでに3万5000台の受注を確保していると述べている。66.0kWhのリン酸鉄リチウムイオン(LFP)または87.5kWhのリチウムイオンバッテリーが選択可能で、中国の小型乗用車テストサイクル(CLTC)での航続距離は前者580km、後者755kmとされている。

同社によると、新しい電気アーキテクチャーと3Cセルのリチウムイオンバッテリーにより、高出力のDC充電器で10分間に航続距離300km分の充電が可能だという。

冒頭の欧州諸国に続き、英国でも導入が検討されているが、右ハンドル車の生産開始時期はまだ確定していない。

シャオペンのラインナップには、ミドルサイズSUVのG3、セダンのP7およびP5、ラージSUVのG9がある。

最新ADAS ハンズオフにも対応

G6は、シャオペンで初めて新開発のEV用プラットフォーム「SEPA 2.0」を採用。最大480kWのDC充電に対応する800V電気アーキテクチャーなど、従来車から大きく飛躍した性能がもたらされた。

さらにG6には、先進運転支援システム「XNGP」の最新バージョンが搭載される。LiDAR、ミリ波レーダー、超音波センサー、カメラなど31種類のセンサー類が組み合わされており、508Tops(毎秒508兆回)の演算能力を持つデュアルOrin-Xマイクロチップにより、高精度の地図がある地域や法的に認可された場所でレベル3のハンズオフ運転が可能だという。

シャオペンG6
シャオペンG6    シャオペン

XNGPの機能としては他に、障害物回避、信号認識、自動車線変更追い越しなどがある。

エクステリアデザインとしてはクーペSUVのスタイルをとっている。全体的にシャオペンの最新モデルに共通の系譜を採用しており、グリルレスのフロントエンド、大きく傾斜したテールゲート、フルワイドのフロント&リアライト、フラッシュ式ドアハンドルなどを特徴とする。

G6のサイズは全長4753mm、全幅1920mm、全高1650mm、ホイールベース2890mm。同クラスのテスラモデルYと比較すると、全長は3mm長く、幅は58mm狭く、26mm高く、ホイールベースは1mm短い。

ホイールの直径は18インチから20インチまで選べる。

シャオペンはG6の空気抵抗係数(Cd値)を0.248としている。ちなみにテスラ・モデルYのCd値は0.23である。

ボディ構造としては、フロントとリアに一体化されたアルミキャストを初めて採用し、従来のモデルより83%高い剛性を実現したとされる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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