一度見たら忘れないホイールデザイン 23選 外観を決定づけた象徴的なアイテム

公開 : 2023.08.06 18:05

レンジローバー・イン・ヴォーグ(1981年)

これがレンジローバーの高級化の始まりであり、新しい3本スポークの合金ホイールもその一部であった。イン・ヴォーグは、雑誌『ヴォーグ』とコーチビルダーのウッド&ピケットとの共同開発で誕生した。カーペット、ウッド、そして独自のヴォーグ・ブルー・メタリック塗装(1000台ほど生産)が施された。

イン・ヴォーグは高級な仕様車であったにもかかわらず、3本スポークのホイールはオプションであった。1982年、ヴォーグのホイールはレンジローバーのラインナップ全体で327ポンドのオプションとして設定され、すぐに人気の選択肢となった。

レンジローバー・イン・ヴォーグ(1981年)
レンジローバー・イン・ヴォーグ(1981年)

フォルクスワーゲン・ゴルフGTIピレリ(1983年)

ホイールの名前にちなんで名付けられたクルマはほとんどないが、フォルクスワーゲン・ゴルフGTIピレリ・エディションは2度も作られた。1度目は1983年の最終型Mk1 GTIで、2度目はMk5 GTIである。Mk1では14インチのPスロットホイールを使用した。

フォルクスワーゲンはMk2ゴルフGTIにもPスロットホイールを採用したが、Pの間隔がMk1では7mm、Mk2では10mmと微妙に異なっている。Mk1のホイールには、センターキャップの穴の内側に「A」の刻印がある。

フォルクスワーゲン・ゴルフGTIピレリ(1983年)
フォルクスワーゲン・ゴルフGTIピレリ(1983年)

ランチア・デルタ・インテグラーレ(1984年)

角ばかりで曲線がないランチア・デルタ・インテグラーレは、それでも非常にハンサムに仕上がっている。ホイールはHFターボから採用され、すっきりとした8つ穴のデザインで、四輪駆動のインテグラーレにも受け継がれた。

インテグラーレでは1991年まで使用され、エボルツィオーネではクロモドーラ製マルチスポークホイールが採用された。エボルツィオーネではまた、強度を高め、ラリーでの使用のために5スタッドハブが導入された。

ランチア・デルタ・インテグラーレ(1984年)
ランチア・デルタ・インテグラーレ(1984年)

プジョー205 GTi 1.6(1984年)

プジョー205 GTiの1.6または1.9のホイールはどちらも素晴らしいが、1.6の場合はオリジナルであり、T16グループBラリーカーのものに非常によく似ている。ペッパーポット(胡椒の容器)のデザインはスピードライン社によるもので、「SL201」のコードで知られている。

プジョーはGTi 1.6に14インチホイールを選択したのに対し、GTi 1.9にはスピードライン設計でSMR製造の15インチ8本スポークを採用した。前者には5.5インチ幅のタイヤが装着されたが、後者は6.0インチ幅となっている。これは1.6のオーバーステア傾向を説明するのに少しだけ役立つ情報である。

プジョー205 GTi 1.6(1984年)
プジョー205 GTi 1.6(1984年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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