2024年 欧州でリコールの多かった自動車ブランド 20選 車種と発生件数で見る
公開 : 2025.02.08 18:05
2024年に欧州でリコールの発生件数が多かった自動車ブランドを取り上げる。件数の多寡は必ずしも車種やブランドの品質につながるものではないが、ファンやユーザーとしてはぜひ知っておきたいポイントであろう。
もくじ
ー欧州リコール発生件数 上位20ブランド
ー20:ミニ - 2車種5件のリコール
ー19:ホンダ - 10車種5件のリコール
ー18:DS - 3車種6件のリコール
ー17:アルピナ - 5車種6件のリコール
ー16:キア - 9車種6件のリコール
ー15:ジープ - 9車種6件のリコール
ー14:フィアット - 6車種8件のリコール
ー13:アウディ - 4車種9件のリコール
ー12:ポルシェ - 6車種9件のリコール
ー11:ルノー - 6車種10件のリコール
ー10:トヨタ - 14車種11件のリコール
ー9:プジョー - 12車種11件のリコール
ー8:レクサス - 7車種12件のリコール
ー7:オペル/ヴォグゾール - 10車種12件のリコール
ー6:ヒョンデ - 12車種12件のリコール
ー5:フォルクスワーゲン - 16車種12件のリコール
ー4:フォード - 12車種13件のリコール
ー3:シトロエン - 12車種15件のリコール
ー2:BMW - 21車種23件のリコール
ー1:メルセデス・ベンツ - 22車種4件のリコール
欧州リコール発生件数 上位20ブランド
クルマには膨大な開発予算がかけられるにもかかわらず、何千人もの消費者の手に渡ってから初めて不具合が見つかることも少なくない。今回は2024年に欧州市場でリコールの多かった20の自動車ブランドを紹介する。
欧州連合(EU)には「セーフティゲート(Safety Gate)」という機関があり、EU圏内で販売されるすべての商品について安全上のリスクを監視している。クルマもその対象で、リコールに発展すると消費者ではなくメーカー負担で対応が行われる。

この記事の作成にあたって参照したのは、欧州のリコール照合サイト『Car-Recalls.eu』のデータだ。当然ながら、販売車種の多いブランドほどリコールの発生件数も多くなる。この点を念頭に置いてご覧いただきたい。
リコールの件数は、各車種やブランドの「品質」に必ずしも直結するものではない。また、リコールは非常に広範囲に及ぶことがあるため、本稿では対象車種をすべて挙げられているわけではない。
(翻訳者注:リコール制度は国や地域によって異なるため、万国共通の普遍的なものではありません。今回はあくまで欧州での事例としてご覧ください。)
20:ミニ – 2車種5件のリコール
ミニ・エースマン(2024年、写真)は、バッテリーのショートによる発火の危険性があるとしてリコールされた。この問題は、現行のクーパーEV、および前世代のクーパー(2018~24年)にも影響している。
また、先代モデルのクーパーEV(2022~24年)も、バッテリーケースの不具合により浸水の可能性があるとしてリコールとなった。

19:ホンダ – 10車種5件のリコール
シビック、CR-V、アコード、HR-V、オデッセイ、パスポート、パイロット(2020~21年)では、助手席エアバッグの誤作動につながる可能性のある回路基板の問題でリコールとなった。電気系統の故障を誘発する可能性のあるバッテリーの問題により、シビック(2022~23年、写真)は別のリコール対象となった。
一方、燃料ポンプの問題により、HR-V、CR-V、ジャズもリコール対象となり、シビックとNSXにも影響を与えた。CR-Vはバッテリーヒューズの問題によりリコールされ、最後にZR-Vは、右フロントヘッドレストの欠陥の可能性によりリコールされた。

18:DS – 3車種6件のリコール
2017年から2019年の間に製造されたDS 3で、バキュームポンプ(真空ポンプ)が原因でリコールの対象となった。また、2009年から2017年に製造された車両(写真)については、エアバッグ関連のリコールが別途発表された。
さらに、DV5R E6.3ディーゼルエンジンを搭載した2022年モデルのDS 3クロスバックも、NOx排出量の測定値に問題があるとしてリコールされた。2024年のDS 3クロスバックはパワーステアリングの問題、DS 7クロスバックはバッテリー制御ソフトウェアの問題によりリコールされた。
