ポルシェ・マカン・エレクトリック 詳細データテスト クラス最速レベル ブレーキとシャシーに疑問符

公開 : 2025.03.15 20:25

マルチメディア ★★★★★★★★★☆

マカンのインフォテインメントシステムは、アウディと共有。ルノーボルボでも使われるAndroid Automotiveがベースだ。ただし、パッと見ではわからないだろう。フレキシブルなアーキテクチャーで、ちょっとした違いを除けば、マカンのインターフェースはタイカンのポルシェ専用システムのようだ。

素早く機能し、ショートカットバーは常駐で、Apple CarPlayやAndroid Autoとナビの連携も上々。スマートフォンアプリはフルに揃っていて、直観的に使える。テスト車は中級スペックのボーズ製ハイファイシステムを装備していたが、音の分割は並外れてクリアで、みごとなオーディオだ。

Googleベースのインフォテインメントシステムは、YouTubeなどサードパーティのアプリも使えるアプリストアを搭載するが、走行中は視聴できない。タイカンのような電動送風口は装備していない。
Googleベースのインフォテインメントシステムは、YouTubeなどサードパーティのアプリも使えるアプリストアを搭載するが、走行中は視聴できない。タイカンのような電動送風口は装備していない。    MAX EDLESTON

Googleベースのナビはわかりやすく、交通情報も充実。ルートのカスタマイズもできる。急速充電器を経由するルート設定も可能だが、それをオンにすると、充電のために止まることを明確に示してくれないし、EV慣れしていれば避けるような信頼性の低い充電スポットを選ぶこともある。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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