改造して楽しむ「やや意外」な中古輸入車 10選 カスタムで目立つならコレ?

公開 : 2025.04.20 18:45

4. アルピーヌA110

A110は、記憶にある限りで最も賞賛されているスポーツカーの1つである。しかし、厳選されたアフターパーツをいくつか取り付けることで、さらに良くなる可能性を秘めている。

AUTOCARのお気に入りは、ジャガーランドローバー(JLR)の元エンジニアであるデイビッド・プーク氏が立ち上げたLife110のパーツだ。装着するとステアリングの精度と路面感覚が研ぎ澄まされ、レスポンスが大幅に向上する。その代償として乗り心地が多少損なわれるが、A110のトレードマークである「ふわふわ感」が失われるほどではない。

4. アルピーヌA110
4. アルピーヌA110

もっとパワーが欲しい場合は、日産GT-Rのアップグレードでもよく知られるチューニング会社、リッチフィールド(Litchfield)が提供するECUリマップで、最高出力を310ps、最大トルクを42.3kg-mまで引き上げることができる。また、この調整によりオートマチック・トランスミッションの応答性も向上すると言われている。

A110を手に入れるなら、今が絶好のタイミングと言えるかもしれない。初期のモデルは3万5000ポンド(約660万円)以下まで値下がりしており、新車価格よりも2万ポンド(約380万円)ほど安い。

5. BMW 3シリーズ・コンパクト

3代目BMW 3シリーズは『E36』として広く知られているが、『コンパクト』と呼ばれるショートテールバージョンも存在する。フロント部分は通常の3シリーズと変わらない。つまり、BMWのシグネチャーである直列6気筒エンジンを搭載できるスペースがあるということだ。

AUTOCARは、最近の328i、528i、728i、Z3に搭載されている2.8Lエンジンのような、『M52』の高出力版をお勧めする。E36コンパクトでは単純な交換作業で済むが、E46コンパクトではやや作業難易度が上がる。

5. BMW 3シリーズ・コンパクト
5. BMW 3シリーズ・コンパクト

もちろん、最高出力320psのM3用『S50』エンジンを搭載するという選択肢もある。あるいは、チューニング会社のハルトゲ(Hartge)が行っているように、4.7L V8エンジンを無理やり詰め込むこともできる。

エンジン交換による大幅な出力アップを考慮すると、それに耐えうるようシャシーもアップグレードしたいところだ。

ありがたいことに、コンパクトのフロントエンドは通常の3シリーズと同一であるため、選べるパーツは豊富にある。希望すれば、M3のサスペンションセットアップに交換することも可能だ。

ただ、E36コンパクトの場合、リアエンドの調整は少し難しい。先代のE30 3シリーズのトレーリングアーム式リアサスペンションを採用しており、ハードにプッシュすると滑りやすくなるからだ。

E46コンパクトは、同世代のセダンとリアアクスルを共有しているため、アップグレードがはるかに容易である。

いずれにしても、3シリーズ・コンパクトは簡単にホットロッドに変身させることができる。何よりも、財布をスッカラカンにしたり、必要以上に頭を悩ませたりすることなく、手軽に改造できる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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