改造して楽しむ「やや意外」な中古輸入車 10選 カスタムで目立つならコレ?
公開 : 2025.04.20 18:45
世の中には改造車(カスタムカー)が数多く存在しますが、この記事では改造のベースとして少し珍しいモデルを10台ピックアップ。AUTOCAR英国編集部が選ぶ、ちょっと奇抜な中古車を紹介します。
もくじ
ー王道から少し外れたベース車たち
ー1. オースチン・セブン
ー2. ロータス・エリーゼ
ー3. テスラ・モデル3
ー4. アルピーヌA110
ー5. BMW 3シリーズ・コンパクト
ー6. ホンダ・ジャズ(2001年~2007年)
ー7. ヴォグゾール・モナーロ/VXR8
ー8. ヒルマン・インプ
ー9. ミニ・クーパーS(2002年~2006年)
ー10.フォルクスワーゲン・キャディ
王道から少し外れたベース車たち
家の玄関ドアの色から、毎日の服装に至るまで、わたし達はありとあらゆる方法で自分らしさを表現したいという欲望があるようだ。そして、それはクルマについても同じである。世の中に自動車が登場して以来、人々は自分の希望やニーズに合わせてカスタマイズしてきた。
実際、カスタムペイントや大径ホイール、さらには完全な特注ボディへの改造といった文化は、20世紀初頭の貴族階級にまで遡ることができる。

大幅な性能向上が最初に行われたのは、米国の禁酒法時代に流行したホットロッドだろう。その後、60年代と70年代のミニやフォルクスワーゲン・ビートルのブームにより、大胆なボディ改造が脚光を浴びた。
80年代にはターボブームが業界を席巻し、90年代に入るとより世間一般に浸透するようになった。
今日、カスタムカーは世間の厳しい視線や警察の取り締まりもある中で、かつてないほどの人気を博している。
金曜の夜に大きな工業団地に行けば、チューニングされたアウディS3、BMW 1シリーズ、フォルクスワーゲン・ゴルフRなどのホットハッチの群れに遭遇することだろう。
あるいは、郊外のオフロードコースに向かい、クラシックなランドローバーやスズキ・ジムニーの改造車が多数集まる中、道路に縛られない4WD車の走りを確かめてみるのもいいだろう。
つまり、改造するのにうってつけのクルマが世の中にたくさんあるということだ。
他の出版物では、おそらく何百回も目にしたことのあるありきたりなものを取り上げているかもしれないが(例えば、フォード・フィエスタ、ホンダ・シビック、トヨタ・スープラなど)、AUTOCAR英国編集部はもっと視野を広げ、まだスポットライトを浴びていないヒーローにも目を向けたい。
1. オースチン・セブン
AUTOCAR誌が初めてロードテスト(公道での試乗評価)を行ったクルマはオースチン・セブンで、『ゴードン・イングランド・サンシャイン・サルーン』という名称だった。英国のモータリゼーションの発展に貢献しただけでなく、世界中のブランドにも大きな影響を与えた。
今日のコンパクトカーと比較すると、スポーツ性は言うまでもなく、性能面でははるかに見劣りする。しかし、クリエイティブな視点で見ると、それは長所にもなり得る。原始的な機械装置とボディオンフレーム構造により、スリムなコンバーチブルからV8エンジンを搭載したホットロッド、実用的なバンまで、あらゆる種類のマシンに簡単に改造できるのだ。

最も有名なオーナーの1人に、ロータスの創設者であるコリン・チャップマン氏がおり、彼は競技用車両のベースとしてセブンを使用した。チャップマン氏の最初のレーシングカーであるMk3は、750フォーミュラシリーズ用に制作されたもので、このレースは現在もヒストリック750フォーミュラとして開催されている。AUTOCAR英国編集部のマット・プライヤー編集委員は最近、このレーシングカー2台を運転し、「至高の喜び」と評した。
また、セブンはアンティークのクルマとしては想像以上に安価である。英国ではコンプリートカー(完成車)は5000ポンド(約95万円)前後で購入でき、ローリングシャシーはさらに安価だ。そのため、オーバーホールに十分な予算を確保できるはずだ。
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