改造して楽しむ「やや意外」な中古輸入車 10選 カスタムで目立つならコレ?

公開 : 2025.04.20 18:45

6. ホンダ・ジャズ(2001年~2007年)

ホンダ・シビックは改造車界隈の頂点に長らく君臨しているが、小型車であるジャズ(日本名:フィット)にもスポットライトを当てるべきだとAUTOCARは考える。

初代ジャズは、日本のモータースポーツの下位カテゴリーではセミ・ポピュラーなレーシングカーだった。有名なホンダチューナーであるスプーンは、耐久レースにジャズを持ち込み、車両重量を約800kgまで軽量化し、SOHCエンジンを125psにアップグレードした。さらにサスペンションを変更し、セミスリックタイヤを装着したことで、コーナリングではホンダNSXに匹敵するほどの速さを発揮した。

6. ホンダ・ジャズ(2001年~2007年)
6. ホンダ・ジャズ(2001年~2007年)

また、前述のホンダKシリーズエンジンを搭載することも(ほぼ)可能であり、軽量で俊敏な車体にタイプRのパワーを与えることができる。ジャズがそれだけのパワーに耐えられるようにサスペンションを調整するには多少の時間を要するが、最終的には驚くほど速くなるだろう。

7. ヴォグゾール・モナーロ/VXR8

英国ではヴォグゾール、オーストラリアではホールデンから販売されていたモナーロは、工場出荷時の状態でも十分に速いが、パワーアップさせる余地は十分にある。搭載されているゼネラルモーターズ製の『LS』スモールブロックV8エンジンは、過去27年間にわたり、シボレーカマロ、シボレー・コルベットキャデラックCTS-Vなど、数多くのマッスルカーに採用されてきた。

つまり、米国ではこのエンジン向けのアフターマーケットが非常に活発で、パワーアップのための選択肢が数多く存在するということだ。

7. ヴォグゾール・モナーロ/VXR8
7. ヴォグゾール・モナーロ/VXR8

また、エンジンの構造も頑丈で、400~500ps程度であれば十分に対応できる。これをさらにアップグレードし、過給機を追加したり、高品質の燃料を使用したりすれば、1000psを超えることも可能だ。

8. ヒルマン・インプ

リアエンジン、リア駆動、そして軽量構造により、ヒルマン・インプは数えきれないほどのコンパクトカーが存在する現代においても、非常に興味深い存在となっている。

この設計により、モータースポーツでは大成功を収め、1970年、1971年、1972年には英国サルーンカー選手権で優勝を果たした。

8. ヒルマン・インプ
8. ヒルマン・インプ

50年が経った今でも英国のインプのレースコミュニティは発展途上であり、アップグレードの選択肢も豊富だ。

4気筒エンジンはフルオーバーホールすれば100ps以上を発生させることができ、重量約700kgのクルマには十分すぎるパワーだ。

60年前のクルマであるため、錆の処理や、これまで受けてきた不完全な修理の手直しにはお金がかかる。

とはいえ、インプはクラシックカーとしてはかなり安価で、3000ポンド(約55万円)程度から購入できるため、存分に楽しめるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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