トヨタ博物館の至宝 34選(前編) 黎明期を駆けた名車
公開 : 2025.07.19 18:25
コード812(1937年)
注目を集めることを唯一の目的として設計されたコード812は、まさに異彩を放つ存在だった。非常に革新的な設計で、前輪駆動、リトラクタブルヘッドライト、スーパーチャージャー付きV8エンジン、バキュームギアシフトなどを特徴としていた。
しかし、商業的に大きな利益をもたらすことはなく、コード社は1937年末に倒産した。

パッカード・トゥエルブ(1939年)
米国版ロールスロイスとも評される、デトロイトを拠点とするパッカード社は、洗練されたV12エンジンと卓越した製造品質を誇る高級車を生産していた。実際、トゥエルブは、第32代合衆国大統領フランクリン・D・ルーズベルトが愛用したクルマでもある。この1939年式のトゥエルブは、パレードで大統領が乗ったもので、装甲板と防弾ガラスが装備されている。

チシタリア202(1947年)
ピニンファリーナによる象徴的で影響力のあるスタイリングを備えた202は、その革新性と卓越した美しさから、ニューヨーク近代美術館の展示品にも選ばれている。この1947年式のチシタリア202は、1948年のミッレミリアに参加した。

タッカー48 “トーピード” (1948年)
非常に革新的で安全性に重点を置いた48は、ヘリコプター用の5.5L水平対向6気筒エンジンを後部に搭載し、中央にステアリング連動ヘッドライトを装備していた。しかし、さまざまなスキャンダルでタッカー社が倒産し、生産は51台にとどまった。現存する車両は、現在非常に貴重な存在となっている。

トヨペットSA型(1951年)
一般公募で決定された『トヨペット』の名を持つ、トヨタの小型乗用車。フォルクスワーゲン・ビートルを彷彿とさせるスタイリング、画期的な四輪独立サスペンション、コラムシフトなどを採用した。

トヨペット・クラウンRS(1955年)
初代トヨペット・クラウンRSは海外からの技術援助を受けずに国内製造され、自動車に対する日本の自信を高めた。当時の日本は、空襲によって多くの工場が破壊された戦禍から徐々に復興の途上にあった。

トヨペット・クラウンRS(1955年) – 続き
観音様を祀る仏教寺院の扉から着想を得た逆開きのリアサイドドアは、広い開口部が特徴だった。このドアは「観音開きドア」と表現されている。































