トヨタ博物館の至宝 34選(後編) 花開く日本車の個性

公開 : 2025.07.19 19:25

トヨタカローラ(1966年)

非常にシンプルだったパブリカの成功に恵まれなかったトヨタは、設計を大幅に見直し、1966年にカローラを発表した。クロームメッキのグリル、ツインメーターなど、高級・快適装備を多数採用した。性能もパブリカよりも向上していた。

カローラは、これまでに5000万台以上が販売され、自動車史上最も生産台数の多い車種となっている。

トヨタ・カローラ(1966年)
トヨタ・カローラ(1966年)

ダットサン・フェアレディ(1963年)

美しいダットサン・フェアレディは、日本初の本格的な量産スポーツカーとされ、総販売台数は4万台を超えた。

MG、アルファ・ロメオトライアンフが支配する海外市場をターゲットにしており、ブルーバードのシャシーをベースに、最高出力85psの1.5Lエンジンをセドリックから移植した。

ダットサン・フェアレディ(1963年)
ダットサン・フェアレディ(1963年)

トヨタ・スポーツ800(1965年)

トヨタ・スポーツ800は、航空機の技術を駆使して開発された、軽量かつ空力特性に優れたクルマだった。アルミ製ボディとカウル付きヘッドライトを備え、排気量790ccの2気筒エンジンを搭載しながら、最高速度は160km/hに達した。

トヨタ・スポーツ800(1965年)
トヨタ・スポーツ800(1965年)

トヨタ2000GT(1966年)

史上最も美しいスポーツカーの1つであるトヨタ2000GTは、ヤマハとの共同開発により短期間で誕生し、1965年の東京モーターショーでデビューした。

DOHC 1988cc直列6気筒エンジンを搭載していたが、価格はクラウンの2倍と、非常に高価な高級車だった。映画『007は二度死ぬ』に登場し、ボンドカーとしても有名になったが、337台しか製造されなかったため、現在では希少価値が高い。それまでの日本にはなかった高級グランツーリスモとして、歴史にその名を残している。

トヨタ2000GT(1966年)
トヨタ2000GT(1966年)

日産シルビア・クーペ(1966年)

日産シルビア・クーペは発売当時、その斬新なデザインで大きな話題を呼んだ。ダットサン・フェアレディのシャシーをベースに、最高出力90psのスポーティな1595cc 4気筒エンジンを搭載していた。

日産シルビア・クーペ(1966年)
日産シルビア・クーペ(1966年)

マツダ・コスモスポーツ(1969年)

RX7の前身であるマツダ・コスモスポーツは、ツインローター式ロータリーエンジンを搭載していた。マツダは、ドイツのNSUに次いで2番目にロータリーエンジン車を量産した自動車メーカーだ。その未来的なスタイリングと名前は、1960年代の宇宙開発競争を思い起こさせる。

ロータリーエンジンは結局、NSUを破綻に追い込んでしまったが、マツダはその後も数十年にわたって技術開発を続けてきた。

マツダ・コスモスポーツ(1969年)
マツダ・コスモスポーツ(1969年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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