真夏のサウスダコタで見つけたお宝のような廃車 20選 ジャンクヤード探訪記

公開 : 2025.09.07 18:25

米国の巨大ジャンクヤードを巡り、スクラップ同然のクルマにレンズを向ける探訪記シリーズ。今回は1950年代から1990年代まで、幅広い車種が大切に管理されているサウスダコタ州の施設を訪問しました。

管理の行き届いた清潔なヤード

8月の暑い午後、わたし達取材班は米国サウスダコタ州ティーにあるジャンクヤード『ジョンソンズ・サルベージ(Johnson’s Salvage)』を数時間かけて探検した。

ここは、今まで取材で訪れた中で最もフレンドリーで、美しく、清潔なジャンクヤードの1つだ。一部のジャンクヤードでは地面が油まみれの泥や割れたガラスで覆われているが、ここではすべての車両が草の上に停められている。

サウスダコタ州のジャンクヤードで見つけた、希少なクラシックカーを20台紹介する。
サウスダコタ州のジャンクヤードで見つけた、希少なクラシックカーを20台紹介する。

10エーカーの敷地には約500台の車両が置かれていた。写真からもわかるように、その大半は1980年代から1990年代のものだが、さらに古いクルマも点在している。では、中を見てみよう。

ポンティアック・カタリナ(1960年)

オーナーのチャック・ジョンソン氏は、とても人当たりのいい人物なのだろう。わたし達がこれまで訪れた米国のジャンクヤードの中で、周囲を柵や壁で囲まれていないのはここだけだった。あるいは、サウスダコタ州ティーの住民は皆、法を守る誠実な人々なのかもしれない。

この写真の美しい1960年製ポンティアック・カタリナ4ドア・セダンは、敷地の端、トウモロコシ畑に面した場所に停まっている。

ポンティアック・カタリナ(1960年)
ポンティアック・カタリナ(1960年)

シボレー・カプリス(1989年)

ジョンソンズ・サルベージで気付いたのは、普段は見られないほど車両が丁寧に手入れされているということだ。トランク、ボンネット、ドア、窓は基本的に、風雨から部品を守るためにしっかりと閉められ、外された部品も地面の上に散らばって人がつまずくようなことはなく、車両の上や車内に保管されている。

こちらは3代目後期のシボレー・カプリス(1977~1990年)で、おそらく1989年のモデルだ。

シボレー・カプリス(1989年)
シボレー・カプリス(1989年)

キャデラック・セダン・ドゥビル(1960年)

この1960年製キャデラック・セダン・ドゥビルが最終的な安息の地として選んだのは、新車として販売されたディーラー店舗からわずか15kmの場所だ。「最終的な」と書いたが、「現在の」とした方が適切かもしれない。車両のコンディションはまだ良好で、十分にレストア可能だからだ。

1960年、すべてのボディスタイルを合わせて5万3389台(前年より1台だけ少ない)のドゥビルが販売された。ちょうど、キャデラックの有名なフィンがようやく控えめなデザインに変化し始めた年だった。宇宙ロケットをモチーフにしたフィンは1959年モデルで絶頂期を迎え、その後は徐々に縮小していった。

キャデラック・セダン・ドゥビル(1960年)
キャデラック・セダン・ドゥビル(1960年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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