平成元年からシトロエンSMを長年所有!「右に行けと念じれば右に行く」ほど一心同体な日々【ディープなシトロエニストとランデブー】

公開 : 2025.11.13 11:50

使い倒せるSM

SMだけでなくCXやBXにも乗っていたということは、DSも候補に挙がりそうだが、辻下さんは「DSはいまひとつ体に合わないんですよ。あの柔らかさがやっぱりね」と否定する。

また、辻下さんは常に複数台所有されていて、一時はランチア・テーマ8.32もお持ちだった。大人しい外観ながらフェラーリ・エンジンを搭載しているということで手に入れたが、「高速での安定性や、ブレーキとボディ剛性の低さなどが気になりましたね」と手放してしまったそう。やはり辻下さんにとってSMこそが、乗り心地を含めてぴったりなクルマのようだ。

辻下さんにとってSMこそが、乗り心地を含めてぴったりなクルマのようだ。
辻下さんにとってSMこそが、乗り心地を含めてぴったりなクルマのようだ。    内田俊一

辻下さんは普段使いも含めてSMをアシにするとともに、クラシックカーイベントにも積極的に参加している。筆者は以前、真夏の名古屋で一度ステアリングを預けてもらったのだが、しっかりとクーラーが利き、快適に街中から高速まで走り回れることに驚いたものだ。

辻下さんはさも当然のように「これが普通ですよ」と言うが、日頃からメンテナンスを欠かさず、いざとなったら自ら手を汚して整備も行うこともいとわないからこそ、ここまで完調に維持できているのだろう。

ただ、辻下さんは大らかな性格のようで、細かいことには気にせずSMを使い倒している。そのあたりのギャップが、SMとのいい関係を結んでいるように感じた。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    内田俊一

    Shunichi Uchida

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。
  • 撮影

    内田千鶴子

    Chizuko Uchida

    イタリアとクルマが大好きで、1968年式のFiat 850 spider Serie2を20年以上所有。本国のクラブツーリングにも何度か参加している。イタリア旅行時は、レンタカーを借りて一人で走り回る。たまたま夫が自動車ジャーナリストだったことをきっかけに取材を手伝うことになり、写真を撮ったり、運転をしたりすることになった。地図は常にノースアップで読み、長距離試乗の時はナビを設定していても、ナビシートで常に自分で地図を見ていないと落ち着かない。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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