今は跡形もない? 解体寸前の貴重なクラシックカー 40選(前編) ジャンクヤード探訪記

公開 : 2025.11.23 11:25

プリムス・スペシャル・デラックス(1950年)

1950年、プリムスは米国で3番目に人気のあるブランド(1位シボレー、2位フォード)であり、18年間にわたってその地位を維持していた。同年に生産された61万1000台のうち、23万4000台は、写真のような最高級モデルのスペシャル・デラックスという4ドア・セダンであった。

プリムス・スペシャル・デラックス(1950年)
プリムス・スペシャル・デラックス(1950年)

ウィリス・ジープ・ステーションワゴン(1949/1953年)

1946年に初めて登場したウィリス・ジープ・ステーションワゴンは、間違いなく世界初の人気SUVと言えるだろう。販売は好調で、実に19年も生産が続けられた。特徴的なテールライトから、右側の個体は1949年式とわかる。一方、左側の改造ピックアップトラックは1953年式だろう。

ウィリス・ジープ・ステーションワゴン(1949/1953年)
ウィリス・ジープ・ステーションワゴン(1949/1953年)

ジャガーXJ-S(1983年)

ジャンクヤードの担当者が車体に年式を書き込んでくれるのは、筆者にとって本当にありがたい。リアフェンダーに記されている通り、このジャガーXJS HEは1983年式で、同年に米国で販売された2705台のうちの1台だ。コロラド州の気候が明らかに良かったようで、錆びもほとんどない。だが誰かが左側の『XJ-S』バッジを持ち去っており、かすかにその痕跡が残っている。

20年間の生産期間中、このクーペは全世界で8万4104台販売された。

ジャガーXJ-S(1983年)
ジャガーXJ-S(1983年)

シボレー(1940年)

1940年式シボレーは斬新なデザインだったが、「アリゲーター」と呼ばれる特徴的なボンネットはこの個体にはない。車体下で何かが突然動く音に筆者は肝を冷やした。蛇かと思い飛び退いたが、フロントフェンダーの下から飛び出したのはウサギだった。辺りはウサギだらけだった。

シボレー(1940年)
シボレー(1940年)

ハドソン(1949年)

このタフなツートンカラーの1949年式ハドソンは、レストア用として販売されると思われるかもしれないが、実際には部品取り車となることが決まった。すでにリアバンパー、テールライト、トリムは失われており、誰かが窓を閉めなければ、間もなく内装も使い物にならなくなるだろう。しかし、この個体には、かつての栄光の面影がまだかすかに残っている。

ハドソン(1949年)
ハドソン(1949年)

フォード・サンダーバード

最近では、ジャンクヤードでクラシックなサンダーバードを見つけることは滅多にないが、マーティン・サプライ社では少なくとも7台数えることができた。カメラに最も近いのは1969年式、その次に1970年式、その背後に1961年式がある。カメラから最も遠い車両は、どの年式かはわからない。

フォード・サンダーバード
フォード・サンダーバード

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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