今は跡形もない? 解体寸前の貴重なクラシックカー 40選(前編) ジャンクヤード探訪記

公開 : 2025.11.23 11:25

フィアット124スポルトスパイダー(1975年)

欧州車のコーナーには嬉しいほどカラフルなクルマがあった。こちらは1975年式のフィアット124スポルトスパイダーだが、その背後にあるフィアットX/19同様に鮮やかだ。ピニンファリーナがデザインした124は、1966年から1981年の間に約20万台生産され、その75%は米国で販売された。この個体は経済的なレストアが難しい状態だが、優れた部品が多く残っている。

フィアット124スポルトスパイダー(1975年)
フィアット124スポルトスパイダー(1975年)

ダッジ・ランページ・プロスペクター(1984年)

こちらは少し趣向の違うクルマ、1984年式ダッジ・ランページ・プロスペクターだ。人気のダッジ・オムニ/プリムス・ホライゾンをベースに、フォルクスワーゲン・ラビットに対抗するために設計されたトラックである。当時の基準ではハンドリングはかなり良かったが、前輪駆動レイアウトは万人受けするものではなかった。

ダッジ・ランページ・プロスペクター(1984年)
ダッジ・ランページ・プロスペクター(1984年)

ランブラー・アメリカン(1958年)

ランブラー・アメリカンは現在、熱心なファンが多くない上、ジャンクヤードでもあまり見かけない。1958年から1969年にかけて、3世代にわたって販売された。この個体のボディ状態は驚くほど良好だ。隣に停まっている特徴的なカイザーにもご注目。

ランブラー・アメリカン(1958年)
ランブラー・アメリカン(1958年)

フォード(1950年)

この1950年式フォードの側面に書かれた落書きによれば、デニス・カーペンターという人物に売却されたようだ。気になるのは、カーペンターさんが実際に受け取ったかどうか、受け取ったなら部品取り車にしたのか、それともレストアを試みたのかという点だ。後者なら、彼には脱帽だ。

フォード(1950年)
フォード(1950年)

マーキュリー・モントクレア(1960年)

1960年式マーキュリー・モントクレアの最高速度は約190km/h、0-97km/h加速は9.3秒だった。しかし、性能は良かったものの燃費は悪く、ほとんどのオーナーは4.0km/lも出せれば幸運だった。車名はニュージャージー州モントクレアに由来し、生産地マーワーからも遠くない。同工場は1980年に閉鎖され、現在その敷地の一部はジャガーランドローバー北米本社の所在地となっている。

マーキュリー・モントクレア(1960年)
マーキュリー・モントクレア(1960年)

フォード・ランチワゴン(1952年)

クラシックカーは、ジャンクヤードで何十年も放置されても部品が1つも出ないことがあるが、この1952年式フォード・ランチワゴンはほぼ完全に部品を剥ぎ取られた状態だ。今や車体にはほとんど何も残っておらず、現存していること自体が驚きである。

フォード・ランチワゴン(1952年)
フォード・ランチワゴン(1952年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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