今こそ注目したい黄金期 1990年代前半の名車 47選(前編) 先進的で美しいアイコンたち

公開 : 2025.12.03 11:25

BMW 8シリーズ(1990-1999年)

鉛筆のように尖り、サメのように鋭い8シリーズ。美しい外観と、包み込むような革張りの内装には誰もが魅了された。エンジンはV8とV12から選ぶことができるが、快適な乗り心地やピンポイントのハンドリング、直線加速性能などは期待してはいけない。重量がそれを許さないのだ。V12モデルでは2000kgに迫る。とはいえクラシックカーとして地位を固めつつあり、現在価格は上昇傾向にある。

BMW 8シリーズ(1990-1999年)
BMW 8シリーズ(1990-1999年)

レクサスLS400(1990-2000年)

トヨタの高級ブランドであるレクサスが、メルセデス・ベンツSクラスの領域に初めて踏み込んだモデル。静粛性、快適性、特にスイッチ類など細部の造作の美しさが際立つ。信頼性が高く整備費用も比較的安い。ディーラーの対応も最高レベルだが、ドイツ車と比べるとどうしてもイメージは劣る。中古車価格は走行距離に大きく左右されるが、天文学的な距離を走っている車両が出回っているという事実は、その造りの良さを物語っていると言えるだろう。

レクサスLS400(1990-2000年)
レクサスLS400(1990-2000年)

ヴォグゾール・カリブラ(1990-1997年)

現代のヴォグゾールから、こんなクルマが発売されるなど想像もできない。単なるキャバリエの派生モデルではなく、本格的なクーペとして、当時の市販車中最も低い空気抵抗係数(Cd値)を誇る、大胆なクルマだった。確かにドライビング・エクスペリエンスは最高とは言えなかったが、見た目は素晴らしく、その鋭いシルエットは英国で2ドア車ブームを巻き起こした。中古車価格は上昇傾向にある。

ヴォグゾール・カリブラ(1990-1997年)
ヴォグゾール・カリブラ(1990-1997年)

トヨタMR2(2代目)(1990-1999年)

初代MR2はフィアットの傑作X1/9を巧妙なパスティーシュと言えるかもしれない。しかし、この2代目では大型化し、ミドシップレイアウトのハンドリングは当初、一部の人にとっては扱いにくいと感じられた。それでも多くの人が外観を気に入り、走行性能も全般的に向上したため、今や非常に人気のあるクルマとなっている。

トヨタMR2(2代目)(1990-1999年)
トヨタMR2(2代目)(1990-1999年)

BMW 3シリーズ(E36)(1990-2000年)

3シリーズの3代目は、1980年代のE30とは対照的な曲線美を打ち出し、洗練度を大幅に向上させた。高性能バージョンのM3は同シリーズ初の6気筒エンジンを搭載したが、それでも走行性能にはやや物足りなさが感じられた。愛好家はむしろ318isを推奨するだろう。

BMW 3シリーズ(E36)(1990-2000年)
BMW 3シリーズ(E36)(1990-2000年)

マツダMX-5(初代)(1990-1997年)

改造も酷使もされておらず、ミレニアム・ファルコン並みの膨大な走行距離も刻んでいない初代マツダMX-5(日本名:ロードスター)が1000ポンド(約20万円)以下で手に入る時代はとっくに終わった。それでも今日、良質な個体に3000ポンド(約60万円)近く支払うのは、おそらく賢明な投資と言えるだろう。MX-5は1990年代を代表するクラシックカーの1つだ。メンテナンスは簡単で信頼性が高く、そのドライビング・エクスペリエンスは最高に魅力的である。

マツダMX-5(初代)(1990-1997年)
マツダMX-5(初代)(1990-1997年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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