乾燥した大平原で見つけた日米欧の廃車 40選(前編) 半世紀前のフォルクスワーゲン『ラビット』も ジャンクヤード探訪記

公開 : 2026.03.22 11:05

ウィリスCJ

オハイオ州トレドで生産されたこのウィリス・ジープは、おそらく1944~1948年製のCJ2Aだ。第二次大戦後、民間向けに生産された初期モデルの1つである。助手席後方のステッカーには「コロラドへようこそ。さあ、帰れ!」と書かれているが、ウォラー・オートパーツのスタッフはそんな気持ちは微塵も抱いていない。

ウィリスCJ
ウィリスCJ

フォルクスワーゲン・ラビット(1977年)

この1977年式フォルクスワーゲン・ラビット(ゴルフの英国車名)は、ドイツで生産された初期のモデルだ。1978年にペンシルベニア州で米国生産が開始され、それから四角いヘッドライトに切り替えられた。初代ラビットは1975年に登場し、大型後輪駆動セダンが主流だった米国市場に低燃費の前輪駆動という選択肢をもたらした。日焼けしたオレンジ色の塗装は今や錆と融合し、区別がつかなくなっている。

フォルクスワーゲン・ラビット(1977年)
フォルクスワーゲン・ラビット(1977年)

ポンティアック・スターチーフ(1956年)

この1956年式スターチーフ2ドア・ハードトップは、かつてポンティアックのラインナップ上位に位置していた。エントリーモデルのチーフテンより長いホイールベースを持ち、より豪華な仕様となっていた。元々はV8エンジンにオートマティック・トランスミッション、パワーブレーキを装備していたが、1975年にドンさんが購入して以来、ヤードに保管されたままとなっている。

現在ボンネットとエンジンは欠品しており、包括的なレストアが必要だが、フロアパンを除けばボディの状態は良好だという。

ポンティアック・スターチーフ(1956年)
ポンティアック・スターチーフ(1956年)

オールズモビルF-85(1963年)

この1963年式オールズモビルF-85のフロントガラスには「Alum V8」とメモ書きされている。これは215立方インチ(3.5L)のオールアルミ製V8エンジンを指しており、当時としては先進的な軽量設計だったが、GMはわずか数年で生産を中止してしまった。しかし、このエンジンの権利は英国のローバーに渡り、その後数十年にわたってレンジローバーランドローバー、ローバー、TVRモーガンなど数多くの英国車に搭載された。

(翻訳者注:この記事は「中編」へ続きます。)

オールズモビルF-85(1963年)
オールズモビルF-85(1963年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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