伝説の自動車デザイナー、ガンディーニが手掛けた名作 50選(中編) 大胆コンセプトカー、質素な普及車も

公開 : 2026.06.21 11:25

ランボルギーニ・シルエット(1976年)

ランボルギーニは1970年代を通じて苦境に立たされていた。ウラッコの販売が振るわなかったため、より人気を集めそうな2人乗りジュニア・スーパーカーを開発する決定が下された。

しかし、一から新型車を開発する資金がなかったため、ウラッコをベースとするタルガトップ仕様のシルエットが誕生した。ウラッコと同じ3.0L V8エンジンを搭載するが、出力は260psにチューニングされている。しかし、販売はさらに難航し、1979年にランボルギーニが破産管財手続きに入るまでに生産されたのはわずか52台だった。

ランボルギーニ・シルエット(1976年)
ランボルギーニ・シルエット(1976年)

フェラーリ308 GTレインボー(1976年)

フェラーリは長年ピニンファリーナと密接な関係にあり、ベルトーネが同社との大規模な共同プロジェクトに参画する機会に乏しかった。そこでベルトーネは、しなやかな跳ね馬ではなく、308 GTレインボーという挑戦的なモデルを開発し、1976年のトリノ・モーターショーに出展した。

308 GT4のプラットフォームを100mm短縮し、直線と平面が交差するデザインを採用。美しいとは言い難かったが、革新的なモデルだった。ルーフパネルを回転させてシートの後ろに収納することで、オープンタイプのスポーツカーに変身する仕組みだった。

フェラーリ308 GTレインボー(1976年)
フェラーリ308 GTレインボー(1976年)

アルファ・ロメオ・ナバホ(1976年)

量産化される見込みなど微塵もない、空想の産物。これこそがかつてのコンセプトカーの醍醐味だった。ナバホの場合、プラットフォームと主要部品はアルファ・ロメオ33ストラダーレから流用され、ミドシップに230psの2.0L V8エンジンを搭載していた。

ヘッドライトは横方向に飛び出し、リアスポイラーは車速に応じて調整可能だ。一方、車内はミニマルな仕上がりで、ダッシュボードは当時の戦闘機のコックピットから着想を得たデザインとなっている。

アルファ・ロメオ・ナバホ(1976年)
アルファ・ロメオ・ナバホ(1976年)

(翻訳者注:この記事は「後編」へ続きます。)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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