2026年欧州版 最も注目すべきEV 10選(前編) 今や英国の新車登録4分の1以上 UK編集部イチオシはチェコのコンパクトSUV

公開 : 2026.06.17 17:05

2. BMW iX3 – ベスト・ラグジュアリー電動SUV

デザイン:10点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地&ハンドリング:9点 コスト:10点

長所:EV技術の飛躍的な進化 間違いなく運転が楽しい SUVの基準から見て、洗練されたスリムな外観
短所:室内レイアウトが非常にデジタル的で複雑、注意散漫を招く恐れがある 引き締まった乗り心地は、ややぎこちなく感じられることがある フリーホイールモードや回生ブレーキ用のパドルコントロールがない

iX3には、発表前から大きな期待が寄せられていた。BMWはEV専用プラットフォーム「ノイエ・クラッセ」の開発に数十億ポンドを投じ、同時に、今後のブランドの方向性を決定づける革新的なデザイン言語を採用した。

2. BMW iX3
2. BMW iX3

BMWにとって喜ばしいことに、その努力は実を結び、iX3は優れた航続距離、充電速度、そしてハンドリング性能を実現。同クラスで一気にトップに躍り出た。フル充電時には最大805kmという驚異的な航続距離を実現し、400kWの超急速充電により、わずか21分でバッテリーを10%から80%まで充電できる。

「現時点では、iX3は成功作と言える。乗り心地の硬さや使い勝手の面で若干の不満があるため満点は付けられないが、航続距離と充電性能の限界を押し広げた電動SUVであることは確かだ」
――イリヤ・バプラート(ロードテスター)

走行性能にも細心の注意が払われており、安定したハンドリングと繊細なステアリングがそれを物語っている。2.3トン近い車体ながら、その重量感をうまく隠しているが、パッシブダンパーのセッティングのため、リアの乗り心地がやや硬く感じることもある。

iX3の室内には物理的なスイッチ類はほとんどないが、デジタル技術は先進的で使いやすい。特に優れているのは先進運転支援システム(ADAS)で、多くの競合他社のシステムとは異なり、邪魔にならず、実際に役立つものだ。

英国価格は5万3250ポンド(約1140万円)から。

3. ヒョンデアイオニック5 N – ベスト電動スポーツカー

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地&ハンドリング:9点 コスト:8点

長所:驚くほど自在に操れるハンドリング 活用しやすいドライブモード 強力な直線加速性能
短所:効率性が高いとは言えない かなり大柄 重量は2.2トン

ヒョンデ・アイオニック5 Nは、標準の電動クロスオーバーを電動スポーツカーの領域へと押し上げたモデルだ。デュアルモーターのパワートレインを採用し、合計出力650psと最大トルク75.9kg-mを発生。0-100km/h加速は3.4秒と驚異的だ。

3. ヒョンデ・アイオニック5 N
3. ヒョンデ・アイオニック5 N

『EVのドライバーズカーがついに登場した。わたし達の生活にもすんなり溶け込んでいくだろう』
――リチャード・レーン(ロードテスト副編集長)

ヒョンデは、89kWhのバッテリーにより1回の充電で447km走行可能だと主張している。しかし、AUTOCAR UK編集部が試乗した際、1回の充電で約370kmしか走れなかった。

従来のスポーツカーに比べれば重く、はるかに大きく感じられるかもしれないが、その音と感触はスポーツカーそのものだ。内蔵されたサウンドジェネレーターにより、いくつかの「エンジン」の音色を選択でき、疑似変速システムと連動して音を奏でる。

少しやりすぎ? そうかもしれないが、ピストンエンジンと電気モーターの間のギャップを埋めるという意味では、AUTOCARがテストしたどの高性能EVよりも説得力がある。

その重量感にもかかわらず、アイオニック5 Nはダイナミックな走りが印象的で、大型の高性能セダンのような走りを見せる。エンジン音とシミュレートされた疑似的なギアチェンジが、本物のドライバーズカーのような没入感を与えてくれるのだ。

英国価格は6万5800ポンド(約1410万円)から。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    役職:常勤ライター
    AUTOCARに加わる以前は、クルマからボート、さらにはトラックまで、EVのあらゆる側面をカバーする姉妹誌で働いていた。現在はAUTOCARのライターとして、トップ10ランキングや定番コンテンツの更新、試乗記や中古車レビューの執筆を担当している。最新の電動モビリティ、クラシックカー、モータースポーツなど、守備範囲は広い。これまで運転した中で最高のクルマは、1990年式のローバー・ミニ・クーパーRSP。何よりも音が最高。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

2026年欧州版 最も注目すべきEV 10選の前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事