新車同然の3代目トヨタ・スープラからジャガーの「消防車」まで 450台を所有するカーコレクターの逸品 55選(後編)

公開 : 2026.09.23 11:50

エルズウィック・エンヴォイ

1973年、ウィリアム・タウンズ氏が設計した「タウンズカー」が発表された。これは、ミニのシャシーにリライアント製のプラスチック製ボディシェルを被せたものであった。BL社は生産権を取得したが、その後GKNサンキー社に売却し、GKNサンキー社はさらにエルズウィック社に売却した。エルズウィック社は1981年にエンヴォイを発売した。車椅子利用者が後方から乗り込み、車椅子に乗ったまま運転できるように設計されている。この個体は1985年式だ。

エルズウィック・エンヴォイ
エルズウィック・エンヴォイ

アウディ・カブリオレ

アウディ・カブリオレは、1990年代半ばに英国のダイアナ妃が愛用したクルマとしても知られており、この個体こそが、ロンドンを拠点とするドーバーコート・アウディから彼女に貸し出されたものだ。1994年式で、2.6Lのオートマティック車であり、当時新聞で頻繁に取り上げられていた。

アウディ・カブリオレ
アウディ・カブリオレ

フェラーリ・ベルリネッタ・ボクサー

数多くあるフェラーリの中でも、ベルリネッタ・ボクサー(BB)は最も美しい1台に数えられるだろう。同社初の12気筒ミドシップエンジン搭載車であり、1973年の発売当初はキャブレター式の4.4Lエンジンが採用されていた(365 GT4 BB)。3年後、排気量は4942ccに拡大され(512 BB)、1981年からは燃料噴射装置が導入された(512 BBi)。こちらの1982年式は、燃料噴射式の4.9L仕様である。

フェラーリ・ベルリネッタ・ボクサー
フェラーリ・ベルリネッタ・ボクサー

ランチアフルビア・ザガート

1963年にセダンとして発売されたランチア・フルビアは、1965年からクーペモデルもラインナップに加わった。ランチア独自のデザインとこのザガート仕様が用意され、エンジンは1.2L、1.3L、または1.6Lから選べた。この個体は1972年製で、フルビア1600ファナローネのエンジン、トランスミッション、フロントサブフレームを流用し、1.6Lのコンペティツィオーネ仕様に復元されている。

ランチア・フルビア・ザガート
ランチア・フルビア・ザガート

ダイムラー・コンクエスト・ドロップヘッド・クーペ

ダイムラーは1953年、最高出力75psの2433cc直列6気筒エンジンを搭載した小型セダン、コンクエストを発売した。その1年後、100psのコンクエスト・センチュリーが登場し、この1956年式のコンクエスト・ロードスターは同じエンジンを使用して、3人乗り(後部座席には1人が乗車可能)のアルミボディのコンバーチブルとして販売された。1955年から1957年の間に、わずか54台しか製造されなかった。

ダイムラー・コンクエスト・ドロップヘッド・クーペ
ダイムラー・コンクエスト・ドロップヘッド・クーペ

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

450台を所有するカーコレクターの逸品 55選の前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事