メルセデス・ベンツEQB 詳細データテスト 成熟の走り 航続距離は不足 7座不要なら必然性は低い

公開 : 2022.05.28 20:25  更新 : 2022.06.21 04:50

使い勝手 ★★★★★★★★☆☆

インフォテインメント

EQBのMBUXインフォテインメントシステムは、ダッシュボード上に並ぶ2面の10.0インチディスプレイを用いる。ふたつの画面は、まるで一体のワイド画面のようだ。

片面はメーターパネルとして、もう片面はナビやインフォメーション、エンターテインメント用に使われる。最上位グレードのローンチエディションには、ヘッドアップディスプレイも加わる。

実体入力デバイスとステアリングホイールのサムパッドにより、画面をタッチしなくても楽に操作できる。スマホのミラーリングもできるが、純正ナビでも十分に満足いく機能を有している。
実体入力デバイスとステアリングホイールのサムパッドにより、画面をタッチしなくても楽に操作できる。スマホのミラーリングもできるが、純正ナビでも十分に満足いく機能を有している。    MAX EDLESTON

どちらも、操作はかなりイージーだ。メルセデスはセンターコンソールにインフォテインメントシステムの実体入力デバイスを残しており、これでカーソルを動かせるので、ディスプレイに腕を伸ばして操作する必要はない。

同じ操作は、ステアリングホイール左側のサムパッドでもできる。おかげで、画面をつついたりスワイプしたりして指紋まみれにしなくて済む。

メニューはすぐに慣れることができ、ショートカットが用意されているおかげで、2〜3度操作すれば目当ての機能を見つけられる。スマートフォンのミラーリングは、Apple/Androidとも標準装備だが、純正ナビは十分実用に足るもので、ルート上の充電施設をしっかり見つけてくれる。

燈火類

ハイパフォーマンスLEDが標準装備で、メルセデスの最上位装備であるデジタルライトへアップグレードするオプションはない。パワフルで、対向車検知時の減光はクイックだが、先行車は眩惑してしまいそうだ。

ステアリングとペダル

両ペダルとも、右足で操作するには上々の配置で、フットウェルは広く、十分なサイズのフットレストを備える。ステアリングコラムの調整範囲は広い。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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