【詳細データテスト】シボレー・コルベット ミドシップ化で磨いた走り 高い実用性 唯一無二の存在感

公開 : 2022.07.02 20:25  更新 : 2022.07.11 09:21

購入と維持 ★★★★★★★★★☆

アメリカ本国で購入するのに比べれば、それほどお買い得とは言えないかもしれないが、競合する欧州製スポーツカーと比べれば、8万ポンド(約1320万円)程度のクルマとしてはかなり充実した内容だ。

実用的なスペースやパワーとソウル、パフォーマンス、そしてスポーティなヴィジュアル的存在感はお値段以上。ネックは、英国内にディーラーが1軒しかないということだろう。ただし、欧州GMは今後ショールームを増やすべきか検討中らしい。英国での右ハンドル車の需要は、欧州全体での左ハンドルのそれに匹敵するとのことで、昨年初頭に1年半とされた納車待ちは、いまだ短縮される兆しがない。

残価率の予想は、911ほど高くはない。1年半待ちという右ハンドル車の需要を考えると、これは意外だった。それでも、絶対的にみれば悪い数字ではない。
残価率の予想は、911ほど高くはない。1年半待ちという右ハンドル車の需要を考えると、これは意外だった。それでも、絶対的にみれば悪い数字ではない。

覚えておいて欲しいのは、トリップコンピューターが表示する燃費計が、アメリカ基準のマイル/ガロンで表示されることだ。ソフトウェアの改修は進められているようだが、現時点では自分で換算する必要がある。それを踏まえて、穏やかなツーリングでの燃費を算出すると、11.6km/Lほど。しかし、魅力的なV8の実力をフルに引き出そうとすると、その倍近い燃料を消費することになる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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