【詳細データテスト】シボレー・コルベット ミドシップ化で磨いた走り 高い実用性 唯一無二の存在感

公開 : 2022.07.02 20:25

購入と維持 ★★★★★★★★★☆

アメリカ本国で購入するのに比べれば、それほどお買い得とは言えないかもしれないが、競合する欧州製スポーツカーと比べれば、8万ポンド(約1320万円)程度のクルマとしてはかなり充実した内容だ。

実用的なスペースやパワーとソウル、パフォーマンス、そしてスポーティなヴィジュアル的存在感はお値段以上。ネックは、英国内にディーラーが1軒しかないということだろう。ただし、欧州GMは今後ショールームを増やすべきか検討中らしい。英国での右ハンドル車の需要は、欧州全体での左ハンドルのそれに匹敵するとのことで、昨年初頭に1年半とされた納車待ちは、いまだ短縮される兆しがない。

残価率の予想は、911ほど高くはない。1年半待ちという右ハンドル車の需要を考えると、これは意外だった。それでも、絶対的にみれば悪い数字ではない。
残価率の予想は、911ほど高くはない。1年半待ちという右ハンドル車の需要を考えると、これは意外だった。それでも、絶対的にみれば悪い数字ではない。

覚えておいて欲しいのは、トリップコンピューターが表示する燃費計が、アメリカ基準のマイル/ガロンで表示されることだ。ソフトウェアの改修は進められているようだが、現時点では自分で換算する必要がある。それを踏まえて、穏やかなツーリングでの燃費を算出すると、11.6km/Lほど。しかし、魅力的なV8の実力をフルに引き出そうとすると、その倍近い燃料を消費することになる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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