【詳細データテスト】レンジローバー 驚くほどの静粛性 大きさが苦にならない視認性 想像以上に俊敏

公開 : 2022.07.23 20:25  更新 : 2022.08.23 06:26

購入と維持 ★★★★★★★★☆☆

レンジローバーは、コンフィギュレーターをいじりだすと長い時間を費やしてしまう類のクルマだ。ボディは長短2種類、パワートレインは8種類あり、グレードも数多いので、モデル数だけで37もある。その中には、オプション抜きの車両価格が17万8220ポンド(約2940万円)という仕様も存在する。

われわれの見解では、レンジローバーはより控えめな仕様ほどいい、ということになる。今回のテスト車のように、本体価格が10万ポンド(約1650万円)程度の仕様のことを指すので、控えめといっても、あくまでラインナップ内での相対的な表現ではあるのだが。

テストしたのはディーゼル車だが、4年後までの残価率は競合モデルを上回ると予想される。
テストしたのはディーゼル車だが、4年後までの残価率は競合モデルを上回ると予想される。

車両の不足は、短期的な残価には有利に働くだろう。オーナーにとって、最近の半導体不足がプラスとなるのは、新車供給が限定されるという点だ。ランドローバーは、もっとも利益の上がるモデルを優先しているはずだが、それでもクルマが足りない状態が続いているのである。

テスト時の燃費は、12km/L前後だった。サーキットテストでは5.7km/Lまで落ち込んだが、これは例外的な数字だ。一般道であれば、よほど飛ばしてもここまで悪化しないだろう。巡航時でも13km/Lには届かないだろうが、11.4km/Lという今回の平均燃費を出すのは難しくない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    英国編集部エディター・アト・ラージ
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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