メルセデス・ベンツGLC 詳細データテスト 必要十分な走り 見栄えも実用性も良好 ひと味足りない

公開 : 2023.09.23 20:25  更新 : 2023.10.24 20:41

使い勝手 ★★★★★★★★☆☆

インフォテインメント

GLCのMBUXは現行Sクラスで導入されたものと同じで、色合いは深くグラフィックは鮮明なので、比較的高級に感じられる。しかし、言っておかなければならないのは、傾斜した11.9インチディスプレイは指紋が反射して目立ってしまうのが望ましくない。

そして、クリック式ダイヤルのようなものがないので、タッチ画面以外の入力デバイスはステアリングホイール上のそれだけで、とくに直感的ではなく、スワイプするのにかなりの時間を取られる。

ディスプレイの出来はよく、レイアウトも使いやすい。指紋が目立つのと、入力デバイスが物足りないのが残念だ。
ディスプレイの出来はよく、レイアウトも使いやすい。指紋が目立つのと、入力デバイスが物足りないのが残念だ。    MAX EDLESTON

センター画面は少なくとも、空調パネルがわかりやすく、アクセスにサブメニューを掘る必要もない。スマートフォンとの統合も悪くない。ディスプレイの位置は、ダッシュボードに設置されたものより手が届きやすい。

燈火類

最上位グレードにはプロジェクター機能付きのデジタルライトが備わる。片側あたり100万ピクセルなのだとか。照射範囲や鮮明さにはなんの不満もない。

ステアリングとペダル

ドライビングポジションは明らかに乗用車的で、われわれとしては好ましい。ペダルのオフセットは、この手のクルマとしては一般的なものだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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