メルセデス・ベンツGLC 詳細データテスト 必要十分な走り 見栄えも実用性も良好 ひと味足りない

公開 : 2023.09.23 20:25  更新 : 2023.10.24 20:41

購入と維持 ★★★★★★★★☆☆

当然というべきか、新型は価格が上がっている。先代はエントリーレベルの220dなら4万5000ポンド(約824万円)を切ったが、新型は同等の仕様で5万3000ポンド(約970万円)をやや下回る設定だ。

もちろん、マイルドハイブリッド化をはじめ、全体的にコストは上がっている。しかし、新型はこれまでになく高価で、BMWアウディレクサスなどのライバル車を上回る。

GLCの残価率は、おおむねライバルと同等。4年後の残価は、X3やXC60より高い。
GLCの残価率は、おおむねライバルと同等。4年後の残価は、X3やXC60より高い。

標準装備は充実しているが、パノラミックルーフや13スピーカーのブルメスター製オーディオは、トップグレードのAMGライン・プレミアムプラスにしか与えられない。デジタル装備に関して、上位グレードを選びたいと思わせるアイテムは、ヘッドアップディスプレイとARナビだ。

経済性については、テストしたGLC300の場合、ツーリング燃費が14.6km/L。燃料タンクが62Lなので、航続距離は903kmに達する。スロットル操作に分別を持てば、マイルドハイブリッドの23psと控えめなブーストもあって、日常使いでの燃費は12〜13km/Lを期待できるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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