アウディS5 詳細データテスト 強力で高効率なV6MHEV 完成度高いシャシー 内装の質感は不足

公開 : 2025.02.01 20:25

購入と維持 ★★★★★★★★☆☆

S5の価格はセダンの6万9455ポンド(約1340万円)からで、ワゴンのアバントは1900ポンド(約37万円)高い。BMW M340iより1万ポンド(約193万円)高いが、これはアウディUKがカタログモデルを、フル装備のエディション1のモノグレード設定としているのが主な理由だ。BMWに同程度のオプションを載せれば、価格差は数百ポンドまで縮まる。

アウディは導入記念の限定車として、ローンチエディションを設定する傾向にある。テスト車もその仕様で、エディション1との違いはコスメ程度。メカニカルな部分に違いはない。

荷室の奥行きは1090〜1890mm、幅は1030mm、高さは500〜670mm。容量は競合するセダンより小さいが、開口の大きいハッチバックが使い勝手を高める。
荷室の奥行きは1090〜1890mm、幅は1030mm、高さは500〜670mm。容量は競合するセダンより小さいが、開口の大きいハッチバックが使い勝手を高める。

気になるのは、ハイブリッドシステムが本当に燃費に効いているかという点だが、それは使い方によるというお決まりの答えになる。高速道路では、モーターの貢献度はわずかだろう。

しかし、日常使いで13.9km/Lというのは、3.0LのV6ガソリンを積むクルマとしてはなかなかのもの。市街地と郊外を合わせた状況をシミュレートした走行パターンだが、エンジンを停止して走る場面の多さが、燃費に反映されている。ちなみに、ハイチューンの3.0L直6ガソリンを積むアルピナB3GTは、同じ条件で10km/Lジャストだった。

アウディの保証は3年/9.7万kmで、BMWと年数は同じだが、あちらは走行距離が、平均的な走り方であれば無制限。追加保証は995ポンド(約19万円)で、5年/14.5万kmへ延長できる。フォルクスワーゲングループのクルマは信頼性にムラがあるので、ここは課金していいだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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