2025年版 小型で実用的な欧州Bセグ・ハッチバック 10選 キビキビした走りと多用途性

公開 : 2025.02.09 18:05

2. セアト・イビサ

長所:コストパフォーマンスが良い ワンクラス上のモデルに近いものがある VWポロよりも内装が良い
短所:競合のフォードフィエスタほど運転が楽しくない エントリーグレードには装備が少ない ハイブリッド車がない

スペインの自動車メーカーで、フォルクスワーゲン・グループ傘下のセアトが手掛けるコンパクト・ハッチバックのイビサ。第5世代にあたる現行型は2018年に登場し、欧州市場におけるセアトの主力モデルとなっている。

2. セアト・イビサ
2. セアト・イビサ

フォルクスワーゲン・グループのMQBプラットフォームを使用し、2021年の改良でさらに魅力が増している。それに加えて、ハンドリング、洗練性、コストパフォーマンス、充実した標準装備、若々しいスタイリングなどが組み合わさっており、注目すべき点は多い。

運転の楽しさではフォード・フィエスタ(現在は生産終了)に敵わないが、それでもかなり楽しいものだ。車内にはソフトタッチの素材が多く使われ、セアト最新のインフォテインメント・システム(一部でバグの発生も報告されている)も搭載されている。

イビサはどちらかというと、フィエスタよりも丸みを帯びた、高級感ある所有体験を得られる。フォルクスワーゲン・ポロよりも運転が楽しく、素晴らしいインテリアを備えていることから、AUTOCAR英国編集部のお気に入りの1台となっている。

3. スコダ・ファビア

長所:広々とした車内空間 一部の高級車よりも乗り心地が良い 価格競争力がある
短所:硬くてざらざらした樹脂の内装トリム 運転に面白味がない ハイブリッド車がない

チェコの自動車メーカーで、フォルクスワーゲン・グループ傘下のスコダは近年、これまでのバジェットカー(低価格車)路線から離れて少しずつ高級路線へと転換を図っている。やや高価になりすぎたモデルもあるが、現行型のファビアでは絶妙なバランスを実現している。

3. スコダ・ファビア
3. スコダ・ファビア

かつてほど安価ではなくなったが、それでもトップクラスにお手頃な価格設定である。車内はホンダ・ジャズに次ぐ広さがある。

インテリアは特別豪華というわけではないが、コントロール(操作系装置)が大きくてシンプルな物理ボタンにまとめられており、直感的に操作できる。人間工学的に優れたデザインだ。

英国仕様のパワートレインは、3気筒と4気筒のガソリンエンジンが用意されている。できれば自然吸気モデルは避け、TSIターボ搭載の「95 PS」モデルを選びたい。もっとパワフルなエンジンもあるが、高いお金を出してまで選ぶほどではない。

フォルクスワーゲン・ポロや前述のセアト・イビサと多くの主要部品を共通化しているが、ドライビング・エクスペリエンスによってうまく差別化できている。スポーツ走行や刺激を追求するわけではない。コーナリングでもふらふらすることなく、非常に快適な乗り心地を実現している。

実用性重視なら、ファビアは最適だ。しかし、標準装備が乏しいのが玉に瑕で、マトリックスLEDヘッドライトや運転支援システム、アクティブセーフティ機能、大型タッチスクリーン、デジタル・インストゥルメント・ディスプレイなどはすべて有償オプションとなっている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 執筆

    マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    役職:デジタル編集者
    10年以上ジャーナリストとして活動し、雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿してきた。現在はオンライン版AUTOCARの編集者を務めている。オースチンやフェラーリなど、1万円から1億円まで多数のクルマをレビューしてきた。F1のスター選手へのインタビュー経験もある。これまで運転した中で最高のクルマは、学生時代に買った初代マツダMX-5(ロードスター)。巨大なジャガーXJ220も大好き。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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