2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高のホットハッチ 10選 実用性と楽しさを両立したコンパクトカー
公開 : 2025.04.27 18:25
6. クプラ・ボーンVZ
デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:9点
長所:乗り心地と後輪駆動のハンドリングのバランスが優秀 ほとんどの道路で適切なパフォーマンスレベル EVも楽しいことを証明
短所:保守的なESPチューンが楽しさを制限 …エンジンがないことも同様 航続距離によって楽しさが限られる
最大の特徴:バッテリーEV
ボーンは、スペインの高性能車ブランド、クプラが開発したCセグメントのEVだ。誤解のないように申し上げるが、クプラ・ボーンVZは「EVとしては」という言い訳を抜きにして、真の実力でこのトップ10にランクインしている。外観だけでなく、走りもホットハッチそのものだ。

「本格的なホットハッチに期待されるパフォーマンスと、シンプルで親しみやすい後輪駆動のハンドリングの魅力を備えている」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者
フォルクスワーゲンID.3と同じプラットフォームをベースにした標準のボーンは、最高出力230psのリアモーターを搭載している。一方、スポーツグレードのボーンVZは、最高出力326ps、最大トルク55.5kg-mまで性能が向上している。
100km/hまでは非常に速く感じられ、この速度を超えると加速力は低下するが、速いクルマが好きな人を失望させることはほとんどないだろう。
また、ステアリングの反応も鋭く、素早いターンインと、ロールの少ない安定感のあるハンドリングにより、一連のコーナーを素早く正確に走り抜けることができる。ただし、電子制御の介入を少し抑えると、後輪駆動のバランスをさらに発揮できるだろう。
そのほか、広々とした多用途な車内空間、日常使いでの快適性、洗練性など、ホットハッチに求められる要素もすべて備わっている。さらに、77kWhの大型バッテリーを搭載し、1回の充電で約550kmという非常に優れた航続距離を実現している。
7. クプラ・レオン
デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:8点
長所:驚くほど洗練された走り ハンサムで特徴的な外観 優れたパフォーマンス
短所:タッチスクリーンで操作する必須機能が多すぎる グレード設定がわかりにくい セアト・レオンとの違いが少ない
最大の特徴:走行時の洗練性
スペインのクプラが手掛けるレオンは、セアト・レオンをベースにしたパフォーマンスモデルだ。フォルクスワーゲンのゴルフとゴルフGTIの関係に似ている。

「オールラウンドなクルマとして、その実用性と快適性は同クラスの他車と競争力があり、またベーシックモデルにマニュアル・トランスミッションが用意されている点も魅力だ」
――イリヤ・バプラート、ロードテスター
レオンには7つのグレードが用意されているが、注目すべきパワートレインは、最高出力333psの新型ガソリンエンジンと272psのプラグインハイブリッドで、どちらもゴルフGTIやシビック・タイプRに匹敵する驚異的なパフォーマンスを発揮する。
AUTOCARはレオンを高く評価しており、スタイリング、圧倒的な加速、バランスのとれたシャシーが素晴らしいと考えている。クプラが主張する「クプラ専用開発」とは少し異なるモデルだが、実用性が高く、非常に高い走行性能を備えている。
すべてが完璧というわけではない。車内には物理ボタンが少なく、インテリア全体の質感もクラス最高とは言い難い。また、ステアリングもやや鈍いのが残念だ。しかし、総合的には優れたクルマであり、洗練されたホットハッチをお探しの方は検討に値する。




































