シトロエンを120台所有する男 マニア必見のコレクション(後編) 巨大な個人博物館
公開 : 2025.07.26 19:25
ヴィザ・スーパー(1978年)
1978年に発売されたヴィザは、プジョー由来のモデルで、シトロエン純粋派からは批判を受けた。シトロミュージアムのこの個体は、最初期に生産されたものの1つだ。シトロエンのマーケティング部門が組み立てラインから選別し、当時の販売カタログの挿絵に使用された後、ギリシャで開催されたヴィザのプレス発表会に参加した。1978年にAUTOCAR英国編集部のロードテスター(試乗チーム)が運転していたかもしれない1台だ。
シトロエンは、2017年にコレクションの一部をオークションに出品するまで、この1台をコンセルヴァトワールで保管していた。走行距離は1万1000kmだ。

ヴィザIIス-パーE(1982年)
初代ヴィザは、多くの人が豚の鼻に例えたフロントデザインを持ち、世間の評価を二分した。シトロエンは1981年にフェイスリフトモデルを発売し、より流線型のデザインを採用して批判に対応した。同じパーツは後にC15バンにも採用された。
コレクターの間でもあまり人気がなく、たいていは荒っぽく運転されるクルマだった。しかし、この個体を購入した人は、1982年に亡くなるまでに2226kmしか走らせていない。2012年まで保管されていた。

アクセル・エンタープライズ(1986年)
アクセルはヴィサの2ドア・バージョンのようにも見えるが、実はその逆だ。開発は1974年に開始されたが、シトロエンが破産し、プジョーの傘下に入ったため、発売されたのは1981年のことだった。ルーマニアではオルシットとして生産・販売されたが、西欧の一部地域では1984年から1990年までアクセルとして販売された。空冷式フラット4エンジンなど、GSAから供給された機械部品を採用し、新車当時は2CVより安価だったが、ルーマニア以外での販売は極めて低調だった。
シトロミュージアム所蔵のアクセルは、企業向けに特別に生産された2人乗りモデルだ。現在でも、フランスの企業はシトロエンC3などの2人乗り仕様を購入することで、税制優遇措置を受けられる。この個体の最初のオーナーは、ディオゲネス症候群と診断された高齢の男性で、特に理由もなく購入したそうだ。この病気の症状の1つに、強迫的な収集癖がある。彼は運転免許を持っていなかったため、1990年代半ばに亡くなるまで、アクセルはパリの駐車場に放置されていた。フラデ氏は、走行距離2000km未満のこの個体を、元オーナーの兄弟から購入した。
































