シトロエンを120台所有する男 マニア必見のコレクション(後編) 巨大な個人博物館

公開 : 2025.07.26 19:25

BXリーダー(1987年)

1980年代、シトロエンはBX、CX、ヴィザのお手頃モデルとしてリーダー(Leader)を販売していた。1987年に生産されたこのBXリーダーは、高齢の男性が新車で購入し、2009年に亡くなるまで3000kmしか走行しなかった。その後、愛好家がさらに3000km走行し、2016年にシトロエンミュージアムに売却された。

BXリーダー(1987年)
BXリーダー(1987年)

BX 16 Soupapes(1989年)

シトロエンは、プジョーの16バルブ、1.9L 4気筒エンジンをBXのエンジンルームに搭載した、16 Soupapesというモデルを開発した。160psのパワーにより、少なくとも直線では、多くのホットハッチを凌ぐほどの速さを誇った。この個体はグラースで新車購入され、その生涯の大半をそこで過ごした。

経歴は至ってシンプルで、事故やトラブルは一切ない。単にほとんど運転されなかっただけだ。走行距離は5万3000kmで、最初のオーナーは細心の注意を払って手入れしてきた。

BX 16 Soupapes(1989年)
BX 16 Soupapes(1989年)

XM(1992年)

最高出力115psのキャブレター式4気筒エンジンを搭載したこのXMは、当時のシトロエンの最上位モデルにおけるエントリーグレードだ。オドメーターは3万5000kmを示している。フラデ氏は、ストラスブールで前オーナーからこの個体を購入。外観が綺麗だったためコンディションも良好だろうと考えていたが、アルプスまで走った際にトランスミッションに問題が発生した。その後、修理され、新車同様の状態に戻っている。

XM(1992年)
XM(1992年)

AX(1995年)

1986年に発売されたAXは、1980年代から1990年代にかけてシトロエンのラインナップにおいて極めて重要な役割を果たした。徐々にヴィザ、LNA、アクセル、さらには2CVに代わって、同社のエントリーモデルとして位置付けられた。1996年にサクソがデビューすると、生産は終了するはずだったが、1999年までラインナップに残った。ベーシックモデル、ホットハッチ仕様のGTI、カラフルな限定モデル、さらにはフィアット・パンダに対抗する4WDモデルなど、さまざまなバリエーションが登場した。

シトロミュージアムに展示されている個体は、走行距離174kmだ。この個体を新車で購入した女性は、1960年製の2CVからの乗り換えだった。2CVは遠心クラッチを採用しており、エンストすることがなかった。しかし、彼女はAXの運転に慣れることができず(おそらくは頻繁にエンストしていたのだろう)、結局2CVを残して2台とも所有し続けた。2017年に彼女が亡くなった際、2台はともに売却された。

AX(1995年)
AX(1995年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ロナン・グロン

    Ronan Glon

  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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