2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高のオープンカー 10選 五感で味わう極上ドライブ

公開 : 2025.08.30 18:25

6. ベントレー・コンチネンタルGTC

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:7点
長所:TVRを彷彿とさせるスポーツモード時のエグゾーストノート V8の魅力とダイナミズムを加えながら、快適性を一切犠牲にしていない 特別なドライビング・エクスペリエンス
短所:ブラックのエクステリアトリムがやや重々しく感じる 重量と高級志向のチューニングによりドライビングの魅力がやや損われる 高価
最大の特徴:ラグジュアリー

これはベントレー・コンチネンタルGTの究極の形と言えるかもしれない。非常に豪華で高価で派手なグランドツアラーであるコンチネンタルGTを買うなら、思い切ってコンバーチブルを選ぶのもいいだろう。

6. ベントレー・コンチネンタルGTC
6. ベントレー・コンチネンタルGTC

ベントレーのシャシーエンジニアは、自社のプラットフォームとシャシー技術をますます熟知し、精通してきている」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

かつての優雅なW12エンジンは生産終了となったが、コンチネンタルは、ツインターボチャージャー付き4.0L V8エンジンとスポーツ志向のSモデルで常に最高のパフォーマンスを発揮してきた。

最高出力550psと十分なパワーを備えつつ、加速時には野獣の咆哮のような音、クルーズ時には柔らかく抑制された音を奏でるなど、幅広いサウンドキャラクターを持つ。

V8エンジンは、W12エンジンのようなフロントヘビーの癖が改善されており、コーナーを連続して駆け抜ける際にも、大型のベントレーとは思えない軽快な走りを見せる。

もちろん、本質はラグジュアリーグランドツアラーなので、エアサスペンションにより最高級の乗り心地を実現し、インテリアはドライバーと3人の乗員を極上の仕上がりで包み込む。高級素材、クラフトマンシップの品質、そして特別なひとときを感じさせる雰囲気は、他に類を見ない。

ファブリックルーフを装着すると、クーペのような静粛性を保ちながら、数秒でオープンになり、称賛(または羨望)の視線を浴びることになる。世界で最も豪華で魅力的なオープンカーの1つだ。

7. BMW 4シリーズ・コンバーチブル

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:8点
長所:四輪駆動のシャシーは期待を裏切らない レスポンスの良いエンジン
短所:先代モデルのような控えめな美しさが欠ける 快適な乗り心地にはオプションのアダプティブサスペンションが必要
最高出力:日常的な使い勝手の良さ

BMW Z4と同様、4シリーズ・コンバーチブルも折りたたみ式金属ルーフから軽量な布製ルーフに変更された。

7. BMW 4シリーズ・コンバーチブル
7. BMW 4シリーズ・コンバーチブル

「4シリーズの標準装備は3シリーズよりもやや充実しているが、オプションのMスポーツ・プロ・パッケージには追加費用がかかることを覚えておきたい」
――フェリックス・ペイジ、副編集長

エンジンラインナップも変更された。ディーゼルは廃止され、ガソリンエンジンは後輪駆動の420i(186ps)または四輪駆動のM440i(374ps)の2種類のみとなった。

それでも、キャビンの遮音性とクルージングの洗練度が向上したため、現在販売されているコンバーチブルの中では最高の1台であることに変わりはない。

車内で会話が楽にできるタイプのコンバーチブルだ。快適性を最優先する人は、M440iとそのランフラットタイヤは避けた方が良いだろう。

以前のモデルよりもドライビングの魅力を高めており、高級感も飛躍的に向上している。

つまり、非常に完成度の高いコンバーチブルであり、フロントエンドのスタイリングを除けば、誰にでも自身を持ってお勧めできるクルマだ。

記事に関わった人々

  • ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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