超ディープな自動車博物館 シュタイア・プフ 深い歴史を学べる展示車両 19選
公開 : 2025.09.13 11:45
ポンティアック・アズテック(2000年)
マグナは、ポンティアック・アズテックのデザインには一切関与していない。しかし、ゼネラルモーターズと協力し、アズテックと、プラットフォームを共有するビュイック・ランデブーにオプション設定されたオンデマンド式四輪駆動システムを開発した。『バーサトラック(Versatrak)』と呼ばれるこのシステムは、通常の走行時にはエンジンの動力を前輪に伝達し、追加のトラクションが必要な場合にのみ後輪を駆動した。
理論上は、数十年前にフォルクスワーゲンT3に搭載されたシンクロ・システムとよく似た仕組みである。シュタイアはGM向けにバーサトラックの部品(リアアクスルを含む)を供給するため、メキシコと米国に2つの工場を建設した。

リンカーン・ブラックウッド(2001年)
リンカーンは物議を醸したブラックウッドを、ベースとなったフォードF-150と同じミズーリ州で生産していた。両車は多くの部品を共有していたが、ブラックウッドではマグナ・シュタイアがドライブトレインの大部分を再設計し、F-150より低く、広く、そしてわずかに軽量化した。リアサスペンションもマグナが開発した。
密閉式の荷台もマグナによるもので、カンザスシティ近郊の工場で生産した。しかし、開発過程でサプライヤーが直面した問題により、ブラックウッドの発売は延期せざるを得なくなり、マグナとフォードの間に緊張が生じた。当時の関係者によれば、荷台側面の木目調仕上げの施工が難しかったのだという。

BMWハイドロジェン7(2005年)
シュタイア・プフは、欧州宇宙機関(ESA)のアリアンロケット用の燃料ラインと二重壁水素タンクの製造に協力した。このプロジェクトで得た知見は、BMWが2005年から2007年にかけて生産した実験車、ハイドロジェン7のタンク設計に活かされた。
ハイドロジェン7は、BMW 7シリーズをベースとする革新的なプロトタイプだった。一般的な水素自動車が水素を使って発電する(燃料電池)のに対し、ハイドロジェン7は水素とガソリンの両方を燃焼可能な6.0L V12エンジンを搭載していた。BMWはこのモデルを量産可能と称したが、ドライブトレインに関するデータ収集を目的として100台のみ生産した。

ハイドロジェン7に搭載された技術も量産化には至らなかった。現在、BMWは水素を、内燃機関の販売期間を延ばすためのソリューションとしてではなく、代替パワートレインとして有望視している。同社の水素自動車はいずれも、12気筒エンジンの代わりに燃料電池を搭載している。






















