2025年版 自動車専門誌が選ぶ「最高の電動SUV」10選 得意分野の異なる個性派モデル

公開 : 2025.09.18 12:05

4. キアEV9

デザイン:9点 インテリア:9点 パフォーマンス:9点 乗り心地&ハンドリング:8点 コスト:8点
長所:広い車内空間 優れた航続距離 7人乗り
短所:人によってはサイズが大きすぎる 駐車が難しい場合あり 価格に見合わない内装材
最大の特徴:7人乗り

「初の魅力的な電動SUV」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

4. キアEV9
4. キアEV9

キアEV9ほど広い車内空間を誇るモデルは少ない。絶対的な容積ではメルセデス・ベンツEQS SUVが勝るが、価格は高く、車内の汎用性はEV9に及ばない。

EV9は広いガラス面積、簡単に倒せるシート、充電ケーブルを収納するフロントラゲッジコンパートメントを備え、その広大な空間を最大限に活用できる。EV9は単に空気を運ぶだけのクルマではない。

走行性能も十分に優れている。デュアルモーター仕様は力強い走りを見せるが、シングルモーター仕様は価格を抑えながらも長い航続距離を実現するため、ほとんどの人にはこちらが適している。

7人乗りSUVとしては非常にスタイリッシュで、十分な高級感、効率性(電費)、航続距離を備えている。

5. スコダ・エルロック

デザイン:8点 インテリア:9点 パフォーマンス:8点 乗り心地&ハンドリング:9点 コスト:10点
長所:バランスの取れた走行性能 広々とした車内空間と使いやすい機能 実走行での優れた航続距離
短所:走りが重く感じる DCCサスペンションは高価格モデル限定 物理的なスイッチ類が少ない
最大の特徴:コンパクトサイズ

こちらも、スコダが販売する質の高いEVだ。このエルロックは実質的にエンヤクの小型版と言えるモデルで、広々とした車内空間、高品質な仕上げ、優れた設計思想を多く継承しつつ、よりコンパクトで手頃な価格帯に収めている。

5. スコダ・エルロック
5. スコダ・エルロック

「直感的かつ快適で、車内も無味乾燥ではなく上質だ」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

運転も非常に楽だ。乗り心地は安定感があり、柔らかく、路面とのつながりを心地よく感じさせる。ステアリングフィールは最高とは言えないが、とても滑らかで、思い通りに走りやすい。

『85』仕様は最高出力286psのモーターを搭載しており、かなり速く感じられる。一方、最高出力170psの『50』モデルは遅く、上位グレードとの差を感じる。だが価格が安く、効率性も高のでおすすめだ。ガソリン車のハッチバックからの乗り換えなら、スコダ・エルロックのエントリーグレードでも遅くは感じないだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    役職:デジタル編集者
    10年以上ジャーナリストとして活動し、雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿してきた。現在はオンライン版AUTOCARの編集者を務めている。オースチンやフェラーリなど、1万円から1億円まで多数のクルマをレビューしてきた。F1のスター選手へのインタビュー経験もある。これまで運転した中で最高のクルマは、学生時代に買った初代マツダMX-5(ロードスター)。巨大なジャガーXJ220も大好き。
  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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