2025年版 自動車専門誌が選ぶ「最高の電動SUV」10選 得意分野の異なる個性派モデル

公開 : 2025.09.18 12:05

テスト方法と選定基準

AUTOCAR英国編集部は、電動SUVを評価する際、広さ、汎用性、長距離走行時の快適性、実用性など、さまざまなユーザーのニーズに焦点を当てた。

1. 航続距離
SUVは重量があり空力性能も低いため、航続距離のテストには特に重点を置いている。AUTOCAR英国編集部は、高速道路、郊外道路、市街地交通におけるWLTP公称値と実走行テストでの結果を比較した。また、各モデルのエネルギー管理能力を測るため、効率性(kWhあたりの走行距離、km/kWh)を測定した。

この記事で紹介したモデルはすべてAUTOCAR英国編集部が試乗・評価している。
この記事で紹介したモデルはすべてAUTOCAR英国編集部が試乗・評価している。

2. パフォーマンス
さまざまな道路状況で乗り心地、車体制御、ステアリングの応答性を評価した。加速性能は、実際の使用状況を想定し、満載時(乗員と荷物)と空車時でテストした。また、SUVの高い重心特性を考慮しながら、乗り心地の質も検証した。

3. 車内空間
全列のヘッドルーム、レッグルーム、室内幅に加え、シート展開時および格納時のトランク容量を測定した。ISOFIX取り付けポイントとチャイルドシート設置の容易さ、収納、そしてEVプラットフォームならではのフラットフロアの利点も検証した。

4. 機能
インフォテインメント・システムの応答性、ナビゲーション(リアルタイム充電ルート計画)、スマートフォン連携を評価した。アダプティブクルーズコントロール、車線中央維持、ブラインドスポットモニター、自動駐車機能など、大型SUVに必須の先進運転支援システム(ADAS)もテストした。

5. 快適性
この記事に掲載されているモデルはすべて、数千kmに及ぶ実走行テストを受けている。各車の快適性を測定し、これを評価に反映した。高速道路走行時の車内騒音や荒れた路面でのサスペンションの性能も測定対象とした。

よくある質問 Q&A

電動SUVって何?

電動SUVとは、ガソリンや軽油ではなく、電気のみで駆動するSUVの一種である。内燃機関の代わりに、1基または複数の電気モーターとバッテリーを使用する。

電動SUVを選ぶ際のポイントは?

好みが分かれやすい電動SUVだが、他にはない利点がいくつかある。車内空間に優れ、特にトランクの広さや足元の余裕は見逃せない。前述の通り航続距離も重要であり、重い車体を動かすためのある程度の性能も不可欠である。

電動SUVの効率性を向上させるにはどうすればいい?

SUVならではの居住空間やトランクの広さも特徴の1つだ。
SUVならではの居住空間やトランクの広さも特徴の1つだ。

電動SUVはエネルギー消費効率(電費)が悪いことで知られている。その原因は、空力性能を損なう箱型の形状と、重い車両重量にある。効率を改善する方法としては、エアコンの使用を控えることや、経済的なドライブモードへの切り替えることなどがある。多くの場合、エンジン車の燃費と同様、EVの効率は運転の仕方で決まる。荒く、速く走ろうとすれば効率は下がり、スムーズにゆったり運転すれば上がる。EVは市街地走行の方がはるかに効率的で、反対に高速道路走行はエネルギー消費量が悪化しやすい。

最も航続距離が長い電動SUVはどれ?

英国で最長航続距離を誇る電動SUVはBMW iX xドライブ50で、1回の充電で612kmの走行が可能だ。これはロンドンからエディンバラまでほぼ到達できる距離である。この記録はフィスカー・オーシャン・エクストリーム(708km)に破られるはずだったが、フィスカーは2024年初頭に倒産した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    役職:デジタル編集者
    10年以上ジャーナリストとして活動し、雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿してきた。現在はオンライン版AUTOCARの編集者を務めている。オースチンやフェラーリなど、1万円から1億円まで多数のクルマをレビューしてきた。F1のスター選手へのインタビュー経験もある。これまで運転した中で最高のクルマは、学生時代に買った初代マツダMX-5(ロードスター)。巨大なジャガーXJ220も大好き。
  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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