強烈なインパクトを残した3輪車 52選(後編) 今もマニアの心を掴んで離さない独特の世界観

公開 : 2025.10.25 11:45

ピール・トライデント(1965年)

P50の成功に後押しされ、ピールが次に送り出したのがトライデントだ。まるでギャグアニメから飛び出してきたような外観だが、49ccエンジンを搭載し、2人並列乗車が可能だ。2010年には生産が再開され、P50同様、パワートレインはガソリンエンジンではなく電気モーターに切り替わっている。

ピール・トライデント(1965年)
ピール・トライデント(1965年)

ABCトライミニ/トライカー(1968年)

ミニの車輪が1本多いと思っている人なら、トライミニはまさに理想的なクルマだろう。英国ウェスト・ミッドランズのオート・ボディ・クラフト社が開発したこのモデルは、ミニの前部構造をそのまま流用し、後部にはミニのリアサブフレームの半分を移植。新設計のグラスファイバー製ボディと組み合わせた。通常のミニより205kg軽量なトライミニは俊足で、25台が販売された。

ABCトライミニ/トライカー(1968年)
ABCトライミニ/トライカー(1968年)

ボンド・バグ(1970年)

リライアントのデザイナー、トム・カレン(1926-2022)は長年、少し風変わりなものを作りたいと考えていた。マイクロカーメーカーのボンド社を買収したことは、彼にとってまさに絶好の機会だった。そうして誕生したバグはまずまずの売れ行きを見せ、1973年までに2269台が生産された。700ccの4気筒エンジンを搭載している。

ボンド・バグ(1970年)
ボンド・バグ(1970年)

リライアント・ロビン(1973年)

数えきれないほどのジョークの的となったロビンは、当初748ccエンジンを搭載していたが、1975年には848ccに拡大された。1981年に後継モデルのリアルトに取って代わられたが、ロビンは1989年に復活し、リライアントが2001年に消滅するまで生産が続けられた。

リライアント・ロビン(1973年)
リライアント・ロビン(1973年)

スティムソン・スコーチャー(1976年)

3輪構造、車両重量254kg、最高速度約160km/hというスペックを持つスティムソン・スコーチャーは、スリル満点の走りを提供した。バリー・スティムソン(1940-2022)の発案によるこの奇抜なマシンは約30台が生産され、998ccのミニのエンジンを搭載している。現在では非常に収集価値が高まっているため、もし適正価格で見かけたら手に入れるべきかも……。

スティムソン・スコーチャー(1976年)
スティムソン・スコーチャー(1976年)

バジー・バレット(1981年)

ビル・バジー(1940-2001)は野心的な南アフリカ人で、自身の開発したバレットが最高速度320km/hに達すると主張した。実際の最高速度はおそらく240km/h程度が妥当だろう。ヤマハ製V4オートバイエンジンを搭載したバレットは、1982年から英国への正式輸入が予定されていたが、実際に輸入された車両は存在しないようだ。

バジー・バレット(1981年)
バジー・バレット(1981年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

強烈なインパクトを残した3輪車 52選の前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事