「クセつよ」だけど愛さずにはいられないクルマ 40選(前編) 人を選ぶユニークなキャラクター
公開 : 2025.11.16 11:25
日産キューブ
キューブは発売当時、その箱型でコンパクトかつ背の高いデザインが注目を集めた。2010年に英国へ正式輸入されるまでは日本国内専用車だった。「第二の我が家」や「移動式リビング」と謳われ、ハンドリングや速さは二の次だった。高い天井と広い運転視界を備え、車内は広々としており、ソファのような柔らかいシートが採用されている。あえて他とは一線を画した挑戦的なモデルであったため、英国では販売不振により2011年に撤退してしまった。

アルファ・ロメオSZ
SZの型破りなボディは、グループAツーリングカーの75をベースにしたスチール製バックボーンシャシーに載せられている。エンジンはチューンされた『ブッソ』V6で、210psを発生。これにより、0-100km/h加速7秒、最高速度245km/hというスポーツカー並みの性能を実現したが、当時の英国価格はBMW E30 M3より約1万5000ポンド(約300万円)高かった。
生産台数はわずか1036台に留まった。これは生産リソースがロードスターのRZへ集中したためで、RZも財政難により278台で生産中止となった。SZは最速のマシンとは言えず、その彫刻的なフォルムも好みが分かれるが、異次元的なデザインゆえにいつまでも心に残る特殊な存在だ。

スズキX-90
スズキはヴィターラの部品を流用し、コンパクトで丸みを帯びたコンバーチブルクーペのボディに詰め込んで、X-90を誕生させた。X-90はいつしか「バービーのジープ」などと呼ばれるようになった。標準装備は充実しており、パワーウィンドウ、ドアロック、パワーステアリング、Tトップのタルガルーフ、スモークガラスを備えている。ただし駆動方式は前輪駆動が標準で、四輪駆動はオプションだった。
1100kgの軽量ボディにより荒れた路面も優に走破できるが、95psの出力では急勾配に苦戦した。ニッチな存在ゆえに、X-90はやがて姿を消した。コンパクトなオフローダーとして優れた性能を持ち、さまざまなオフロード用アクセサリーを装着した姿は格好良かっただけに、廃止が惜しまれる。

ダイハツ・ミゼット
1957年に初登場したミゼットは、3輪、ドアなし、1人乗りという人力車のレイアウトを踏襲した軽トラックだった。1996年に登場した2代目モデルは四輪化し、完全密閉キャビン、1人乗り/2人乗り仕様、軽自動車規格に適合する660ccエンジンを搭載した。
その風変わりな外観は賛否両論を呼び、疑問視する声も少なくない。しかし、どこか愛嬌があり、日本の軽自動車がいかに特別であるかを改めて認識させてくれる。





























