「クセつよ」だけど愛さずにはいられないクルマ 40選(前編) 人を選ぶユニークなキャラクター

公開 : 2025.11.16 11:25

ダイハツコペン

コペンの可愛らしいスタイリングを好まない人も多かった。そのボディ形状はクロックスのサンダルに例えられることもある。小型版アウディTTのようなスタイルで、角度によってはポルシェ911を彷彿とさせる。そういった意見も完全に否定はできないが、コペンはスマートな電動折り畳みルーフと、64psのターボチャージャー付き660ccエンジンによる爽快なオープントップ体験を提供してくれた。

公道では850kgという軽量ボディが活き、驚異的な速度でコーナーに突っ込んでも素晴らしい路面フィードバックを得ることができた。

ダイハツ・コペン
ダイハツ・コペン

アルファ・ロメオブレラ

発売当時、ブレラは高級GTクルーザーなのかスポーツカーなのかはっきりせず、前輪駆動レイアウトもあだとなって、ターゲット層は日産350Zへと流れてしまった。1445kgと重く燃費も悪い。さらにシャシーも期待外れで、ハンドリングは鈍かった。

それでもなお、ブレラの印象的なルックスには感嘆せざるを得ない。リアバンパーから突き出た4本出しマフラーからフロントヘッドライト、尖ったグリルまで、猛禽類を思わせるデザインである。

アルファ・ロメオ・ブレラ
アルファ・ロメオ・ブレラ

マトラ・ランチョ

1970年代後半、オフローダー市場がにわかに熱を帯びる中、マトラは新型ランチョを「多目的レジャー車両」として売り出した。オフロード性能はハッチバック並みで、全車が前輪駆動、ギアのハイ&ローレンジもなし、ボンネット下にはわずか80psの1.4Lエンジンを搭載していた。

性能は物足りないが、その風変わりな外観は魅力的だ。黒いバンパー、大型のフロントフォグランプ、高めのボディシェイプ、レトロなスタイリング。それが筆者が気に入った理由だ。本格オフローダーというよりはクロスオーバーのような存在だが、この分野の先駆者としても評価できる。それに、このようなプロモーション写真がある点も高評価だ……。

マトラ・ランチョ
マトラ・ランチョ

ヴォグゾール・アストラ・クーペ

アストラ・クーペはカリブラの後継を目指したモデルだが、完全には成功しなかった。ボディは流麗だがカリブラほどのインパクトはなく、搭載エンジンは非力で期待外れの性能だった。稀少なターボモデルは速いが、トルクステアが気になるところだ。

完璧とは言えないが、アストラ・クーペは今なお洗練された外観を保ち、その俊敏な走りは信号待ちでポルシェボクスターのドライバーに二の足を踏ませるほどだった。

ヴォグゾール・アストラ・クーペ
ヴォグゾール・アストラ・クーペ

ローバー800クーペ

ローバー800は米国ではスターリングブランドで販売された。さまざまな不具合に悩まされ、特にエアコン作動時にヘッドライトが暗くなるといった現象は、英国車の品質に対する米国ユーザーの偏見を確固たるものにした。弱点の一部は修正されたが、クーペの発売前にスターリングが米国市場から撤退。英国国内ではドイツ車との競争に敗れた。

とはいえ、ローバー800クーペは長いボンネット、サイドストリップ、黒のパイピングを施した豪華なレザー内装、そして当時としては見事な仕上げのウッドパネルが随所に施され、今なお優雅な雰囲気を漂わせている。

ローバー800クーペ
ローバー800クーペ

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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